こころをうるおす映画 *心コラム*

自宅にこもりがちなこの時期、心に優しい映画をピックアップしてみました。


私の住むサンフランシスコでも外出の自粛が促され自宅で過ごす時間が多くなりました。せっかくの週末だから少しでも充実させたい・・・。衣替えや家のお掃除をしつつ、ずっと読みたかった本を読んだり、NetflixやAmazon Primeでドラマや映画を観たりして過ごす週末です。「こころをうるおす映画」と題して、心の栄養が摂りたい気分のときに見たくなる作品たちをピックアップしてみました。




パンとスープとネコ日和

群ようこさん原作の小説が4本仕立てになったドラマ。(2013年にWowowで放送)穏やかに流れる日常と、シンプルで美味しそうなお料理が素敵です。小林聡美さんの年齢不詳な魅力は素晴らしいです。気負わずみれるいい作品です。


小さなおうち

戦前の東京。モダンな赤い屋根のお家に住む若い夫婦のもとで女中として働いていた東北出身の女性が、当時の思い出を懐かしく語るストーリーとして進んでゆきます。原作が小説の映画は、先に小説を読んでいた場合、映画を見てがっかりさせられることもありますが、この映画はそんなことはありません。山田洋次監督とベテラン役者さんたちの演技がいいだけでなく、昭和初期の東京のセンスのいいお宅の暮らしぶり、松たか子さんや黒木華さんらの演じる古き良き日本の女性たちのたおやかさなど見応えがあります。当時の日本が戦争へ突入していく時代の流れを描きつつ、あくまでフォーカスは小さなおうちで起きるドラマという、独特の視点が興味深いです。


わが母の記

昭和の文豪、井上靖さんがご自身のお母さまの晩年を記録した自伝的小説をもとに作られた映画です。井上靖さんがお母さまに対しての心のわだかまりを時間とともに解いてゆく様子がメインなのですが、その中で家族のドラマやふれあいが優雅に描かれています。現在とはちょっと違った、昭和中期の経済成長期の日本を感じることができて、心がうるおいます。


日々是好日(ひびこれこうじつ)

女子大学生が大人になってゆくストーリーをお茶のお稽古とともに描かれた作品。樹木希林さんのしとやかな先生役が素晴らしいです。一期一会や季節の感じ方、掛け軸のよみかた、お茶の伝統から学ぶ心のあり方など、学べることがたくさんあるいい映画です。


西の魔女が死んだ

感受性が高い少女が難しい年頃を迎え不登校になり、山里に住む母方のおばあちゃん(イギリス人)の家に預けられます。おばあちゃんのもとで「魔女修行」をしながら、規則正しい丁寧な暮らしや「自分で決めること」を学んでいきます。何度見ても、見るたびにおばあちゃんいいこと言うなぁと思わされる映画です。野イチゴのジャムや手作りのハーブティーが美味しそうです。原作の小説は梨木香歩さん。大好きな作家さんです。


ハッピーエンドが書けるまで(Stuck in Love)

アメリカの小説家一家が、それぞれの恋愛を通して成長していく1年間を描いたコミカルな映画です。ラブコメと呼ぶのはちょっと違うような気がします。それぞれの1年間の中にはそれなり重い出来事も含まれているのですが、湿っぽさがなく爽やかな作品で、見たあとに心が軽くなります。とくに、父親と息子・娘たちの精神的に自立した親子関係が理想的だなぁと感じます。映画の中で流れる音楽も好きです。そしてビーチハウスに住みたくなります。


恋するベーカリー(It's complicated)

3人の子供が巣立ち、家の改築をはじめた人気のベーカリーカフェを経営する女性(メリル・ストリープ)が、ひょんなことから始まった大人の恋人関係(三角関係)の中で揺れ動くラブコメディです。軽くなり得るストーリーラインだと思うのですが、メリル・ストリープやその他のベテラン俳優たち(アレック・ボールドウィンやスティーブ・マーティンなど)の演技が上手すぎるのでとても楽しめます。また、この映画の監督ナンシー・マイヤーズは家のスタイルやファッション、小道具などにとてもこだわる人なので、主人公が住むサンタバーバラの自宅やベーカリーカフェ、お料理やお庭などが素敵すぎて見るたびに心がうるおいます。


セレステ&ジェジー (Celeste and Jesse Forever)

若い頃からずっと一緒だった二人が結婚を経て円満離婚へ。しっかり者の妻セレステと、自由人の夫ジェシーが、それぞれに新しい人生をはじめるまでの過程が、ロサンゼルスらしい雰囲気の中で描かれています。しっかり者すぎて「自分が正しいかどうか」にこだわるセレステが、別れを経て変わっていくことを余儀なくされてゆく姿が、同じ女性としてちょっと共感できて切なくなります。主人公を演じたラシダ・ジョーンズが脚本・監督もしている作品です。そしてラシダ・ジョーンズのお父さんはあのクインシー・ジョーンズなので、映画で使われている音楽のセンスの良さがさすがです。


メッセージ(Arrival)

エイリアンと戦う一般的なSFものではなく、静かに淡々と流れていく美しいSF映画です。私たちが当たり前だと思っている時間の流れ方やコミュニケーション方法について、常識とはちょっと違う角度から眺めて見る方法を教えてもらえるような作品。個人的にとても大切にしている1本です。


ラブ、アゲイン

結婚生活の中で、ロマンスに対して努力をしなくなったマジメ一筋の夫に、ミッドライフクライシスを迎えた妻が離婚を切り出すところから始まるストーリー。息子の初恋や娘の恋愛などをミックスしながら、結婚生活や「ソウルメイト」をテーマに、男女の関係を描いているラブコメディです。笑えるシーンもほろっとする場面ありで、夫婦関係やパートナーへの感謝の気持ちが高まるいい映画。




ラースと、その彼女

一言で言うと、アメリカ中西部の田舎町に暮らす人々の温かい交流を描いた心温まる作品。でもちょっと変わったストーリです。なんて説明したらいいのかわかりませんが頑張って説明すると。シャイで純粋な心を持った主人公ラースは、ある日、心を病んでしまいダッチワイフの人形を自分の彼女だと言い出します。人形を人間の彼女のように扱うラースに、最初は戸惑う家族や周りの人たちですが、それでもそんな彼を受け入れて、ラースとダッチワイフを本物のカップルのように扱う健気な様子が、面白くもありほろっともする不思議な作品です。ライアン・ゴズリングって、こんな役も上手に演じるのね・・・といろんな意味で感動する作品です。(SMコスチュームを着たダッチワイフを、”彼女は普及活動する信心深い女性だよ”と真面目に紹介するラースに兄夫婦が唖然となるシーンは奇妙すぎて大笑いしてしまいます。)



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