気分が下がっているときや自分のことが嫌になる時は、実は誰にでもあることです。原因はきっと、いろんなことの組み合わせなのでしょう。疲れているのかもしれないし、寝不足なのかもしれない。誰かに合わせすぎて自分軸を見失っていることもあれば、行きたいところに行けないせいでストレスが溜まっているからかもしれません。身体が疲れている、ホルモンバランスが崩れている、自律神経が弱っている、免疫力が下がっている。
気分が下がる時、その原因がたった一つであることはなく、幾つもの組み合わせによって起きている場合がほとんどです。自分を責めたり、他人を責めたり、状況や環境を責めたりすることもあるかもしれませんが、できれば、そんな状態に気がついたらほんの10分だけでも「空を見つめる」「目を閉じてゆっくりと呼吸する」ことをやってみてください。
目を閉じてゆっくりと呼吸をすることが心と身体にいいのは、マインドフルネスなどですでにお馴染みの知識です。では、空を見上げるのは、なぜいいのでしょう。それは、私たちは気分が下がっている時、頭の中の思考によって、狭い意識の中に閉じ込められてしまうから。限られた視点や視野の中で、ぐるぐると繰り返しの思考に囚われてしまうからです。
人が落ち込んでいる時、つい視線がうつむき加減になってしまうのは偶然ではありません。だから、逆に空を見上げると気持ちが上向きになるというのも、偶然ではないのです。
雲を眺めたり、飛行機を見つめたり、月や星を眺めたり。
たったそれだけのことで、ぐるぐるする自分の思考で一杯一杯だった流れに少し隙間ができて、息がしやすくなったりすることができます。
そして、「これもまた過ぎ去る」と、呟いてみます。
どんな気分も感情も思考も、決して永遠ではないから。
気分が下がる時は誰にでもあるし、仕方のない時もあります。ただ重要なのは、長い間それをひきづらないこと。
いつか気分が下がっているときや自分のことが嫌になることがあれば、ぜひ試してみてください。
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