キャンセル・キャンセルの魔法 *心コラム*



あなたの人間関係の中で、あなたに対して最も批判的な意見を向けてくる人は誰でしょうか?あなたの両親?兄弟姉妹?それとも職場の上司?もしかすると恋人や結婚相手?反抗期を迎えた息子・娘?誰の顔が最初に浮かんでくるでしょうか?


浮かんできたその人は、もちろんあなたが思う通りあなたに対して批判的なのでしょう。原因はいろいろ考えられます。たとえば、ストレス発散のために身近なあなたに批判の矢を向けているのかもしれないし、誰かを批判しないと自分の正当性が主張できないと思っているのかもしれません。または、あなたに嫉妬しているのかもしれないし、あなたの何かを批判することで自分の立場を守ろうとしているのかもれません。ひょっとすると、批判してあなたの注意を引くことでもっとあなたに注目してもらえると思っているのかもしれません。


人の心は複雑。奥底にどんな理由が潜んでいるとしても、自分の複雑な感情を表現するためにあなたを批判の対象にしていることは確かです。


そしてここでもう一つ考えてみて欲しいのは、誰かに批判されたときにあなたがどう反応するのかについてです。

相手の言う通りだなと言ってすんなりと受け入れますか?それとも、相手を非難しますか?(言葉に出さなくても、心の中で相手を非難している場合もあります)それとも、何かにつけて批判のタネを見つける相手のことを面倒な人だなと思って流しますか?


もしあなたが、批判されてもそれをこだわりなく流せる人であれば、心が健全で不安要素が少ない人だという証拠。相手の批判の内容に耳を傾け、もしかしたら何か改善のヒントやメッセージが隠れているかもしれないと言う視点で考えては見るけれども、でも批判された行為自体に長い時間とエネルギーを消耗せずに次に進めるのであればとても立派。これはセルフエスティームが高く、自分軸をしっかり持っている人の特徴です。


そしてもしあなたが批判された時、その内容はどうであれ相手に対して不満や怒りの感情を感じてしまうと言うのであれば、実はそれもちゃんと健康なことです。批判されるとまず私たちはそのことに驚き、次第にその驚きのエネルギーを怒りや悲しみなどの感情へと変化させてゆきます。それはとても自然なことなので、批判されたことに強く反応してしまってもそれは感情のプロセスだと言えます。


でも、もしあなたが批判されたことを長い間ひきづってしまうのであればちょっと厄介です。そして批判された時の言葉をまっすぐに受け止めて、いつの間にか自分の中で自分の言葉にしてしまい、その言葉を使って自分を批判してしまうのであれば・・・・それはとても要注意です。


よく、「人は誰よりも自分自身を批判している」と言います。あの人よりもできない自分を責める、まだあれを持っていないこと、あそこにたどり着けていない自分を非難する、正しい時に正しい振る舞いや会話ができない自分にダメ出しする、などなど、心当たりはありますか?


生きていることはそれだけで大変です。プレッシャーに押しつぶされそうになったり、いろんな役割をこなさなければならなかったり、人間関係に翻弄されたり、夢と現実の間で戸惑ったり。でもそんな大変な人生の中で、さらに自分で自分に辛く当たり批判の言葉を浴びせているのであれば、人生はさらに大変になります。


自分の足を引っ張るのではなく、応援して背中を押してあげれる関係をつくっていけるようになると、きっと人生は楽になり、気分の大きなアップダウンによる余計な回り道をしなくてよくなってゆくと思いませんか?



自分を批判する声に気がついたら考えてみること


  • まず気がつけるようになること

「あれ、今わたし自分を責めている?」自分にきつい言葉を向けている瞬間に気がつけるように自分自身をトレーニングしていきます。心の状態がネガティブに傾きはじめたら、心をちょっと離れた距離から見つめて問いかけてみます。「私、今自分を批判している?」まずは気がつけるスキルを身に付けることからはじめます。


  • 自分の批判の声にニックネームをつけてみる

自分批判をする声は、あなたが調子がいい時にはあまり聞こえてこないはず。でも調子が悪い時にはノンストップで聞こえてくるかもしれません。批判の声に気がつけるようになったら、次のステップはあなたの中に潜んでいる彼・彼女にニックネームをつけてみること。たとえば、「あ、批判ちゃんが来た」という感じで、自分の中の批判的な声に名前をつけると、今後その存在をもっとはっきりと捉えられるようになっていきます。


  • キャンセル・キャンセル

そして、批判の声がアクティブに活動しはじめたのに気がついたら、その声が自分の中に広がってゆく前に「キャンセル・キャンセル」とつぶやきましょう。何度か大きな深呼吸をして、「キャンセル・キャンセル」とはっきりと言います。キャンセルしたあとは、批判ちゃんが持ってきたネガティブな思考を、何かポジティブな思考に置き換えます。たとえば、「私にはできる。」「私は大丈夫。」などのシンプルな言葉を呟きながら、目を閉じて明るい色をイメージするなどもいいでしょう。そして、できれば感謝の気持ちにつながるようにします。生活の中で感謝できることに目を向けてそのことを考えてみます。この手法を何度か繰り返していくと、脳の思考回路が変わってゆきますので、次第に批判の声も早い段階で止めれる自分になってゆきます。


  • 成長している自分に気がつく

5年前の自分を現在の自分を比較して、以前よりも良くなったこと、得たスキルなどはありますか?批判の声は、「あなたがまだ持っていないもの」にフォーカスして気分をへこませるのが大得意です。経験して得たものについては高い価値を置いてくれません。批判の声に流される前に、自分がこの5年間の間に得たことや経験に目を向けて、成長し続けている自分に気がついてあげましょう。



批判の声は、それが他人の声であれ、自分の中から発するものであれ、ときには私たちを守り、気がつかせ、そして違う視点で物事を考えさえてくれる材料になることもあります。でも、それに振り回されたりひきづっていては心が消耗し、自信をなくしてしまうことになりかねません。上記で挙げたシンプルな手法を使って、批判の声との付き合い方を考えていただけると嬉しいです。


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