セルフケアの時間



10月に入り、陽がすっかり柔らかくなってきました。朝晩の涼しさ、澄み渡った空とうろこ雲、紅葉していく木々など見たり感じたりすると、心がなんとなく、爽やかさや安らぎを求めているのを感じます。この時期は、夏の疲れを癒して心と身体をデトックスするのに最適です。セルフケアの時間をスケジュールに入れて、自分をいたわってあげましょう。



まず、セルフケアの定義


セルフケアとは、「自分自身の心身の健康のためにする活動」のこと。体と心にいい思うことを手当たり次第やってみるのもありですが、そこにはちょっとだけルールがあります。

ルールその1:「心と体を元気付ける行為であること」

セルフケアの内容は自分の気分が上がることである必要があります。違う言い方をすると、自分自身に栄養を与える行為であることが大切です。たとえば植物に水や養分、日光の光を与えて必要であれば土を入れ替えて雑草を取って・・・と手間をかけると元気になってゆくように、セルフケアとは自分の心と体が元気でいられるために手を入れてあげる活動です。そして心と体が元気になるためには、気分が上がることをしてあげる必要があります。気分が乗らずにイヤイヤやっているというのではセルフケアにはなりません。

ルールその2:「偶然ではなく、計画的・自発的に行うこと」

セルフケアとは、きちんと計画して自発的に行っていることを指します。「なんとなくそうなった」というのはセルフケアとは呼びません。なぜなら、セルフケアは自分自身に問いかけながらやっていくことだから。自分の状態をチェックしながら、自分に必要なことをスケジュールして計画的に実行することが正統派のセルフケアとなります。

ルールその3:「自分らしさを表現しているものであること。時期や季節によって変化することもある。」

その人のセルフケアの内容は、その人自身を現しているものです。自分の好みやライフスタイルのあり方を反映させているものです。そして、自分の好みが変わっていくように、季節や時間とともに、セルフケアの内容を変えていくのも必然と言えます。その時期の自分に必要なことを、自分らしいやり方でやっていくようにするので、時期や季節によって流動的であってもOKです。


上記のルールを心に留めて、セルフケアの計画を立ててみましょう。




この時期にぴったりのセルフケアとは


「食欲の秋」「芸術の秋」などの言葉をよく耳にするように、秋はなぜか人の感性を敏感にする作用がありますが、私たち人間はこの季節には感情をくすぐられる体験を、いつも以上にしたくなる傾向があリます。人は感性をくすぐられると、過去の記憶をふと思い出したり、抑えていた感情がふわっと溢れてきたりすることもあります。


この時期は、未来の展望を思い描くよりも、まずは今現在と過去に意識を向けて浄化したり癒やしたりすることの方が、やりやすいかもしれません。人は自然の一部。自然界が実りや収穫を祝い、また、紅葉・落葉して活動を緩めていくように、人もこれまでのことを振り返って自分自身をねぎらい、そして疲れやほつれを癒してあげることをしてあげましょう。



断捨離

衣替えの習慣に、さらに断捨離を加えて、自分のスペースをクレンジングしましょう。こんまりさんのように、「今の自分がときめかないもの」は売却したり寄付したりして、今の旬の自分・これからの自分に合ったものを迎え入れることができるように準備してゆきます。過去の自分に感謝の気持ちを込めて、思い切ってさようならしましょう。また、パントリーや冷蔵庫の整理もして、これからの寒くなる季節に備えてキッチンも衣替えしていきましょう。



過去の自分への手紙を書くジャーナリング

たとえば、去年の自分、または十年前の自分、十五年前の自分に向けて、手紙を書いてみます。今の自分は、当時の自分が思い描いていたような未来を生きているでしょうか?やりたかったことが叶っていたり、行ってみたかった場所、出会いたかった人、体験したかったことなどが、現実になっているでしょうか?必ず、何かできていることがあるはず。過去の自分に「がんばって」という気持ちを込めて、「大丈夫だよ」と優しく話しかけるようにして、手紙を書いてみましょう。



自然を感じるマインドフルネス散歩

変わりゆく季節と自然の豊かさを肌で感じるために、自然と触れ合える場所に出かけてみましょう。木々が美しい場所、水がある場所などに出向いて、自然の風景の中で「今ここ」にあることを感じながらお散歩します。すると必ず、無意識レベルでのデトックスが起きてきます。イヤホンやヘッドホンなどで音楽を聴きながらあるくのではなく、音も含めて身体全てで自然を感じながら静かに歩いてみましょう。



ベーキングをしたり、温かいものを調理する

混ぜるだけの簡単なパウンドケーキを焼いたり、ラッテを作ったり、お野菜がいっぱいのスープを作ったり。身体が喜ぶものを丁寧に作る時間を設けることで、心も身体も満たされてきます。肌寒くなってきたこの時期は、温かいものや優しいものを作ってゆっくりと味わいながら過ごす時間を、いつも以上に楽しみましょう。



キャンドルを炊く時間

夜が長くなってくる季節。ライトの代わりにキャンドルを炊く「キャンドルタイム」は、静かに考え事をしたり、ヨガやストレッチをしたり、身体をマッサージしたり保湿したり、メディテーションをする時間。心や身体と静かに対話して、いたわって癒して、愛でることを楽しむ時間です。お風呂の中、または寝る前の本の20分間、キャンドルを炊いてゆっくりする時間を持って心に栄養を与えます。



上記はごく一例に過ぎませんが、自分に合ったセルフケアを見つけるために、いろいろなことを試して工夫して、新しい習慣を作ってみることをおすすめします。



身体と心が癒される、優しい秋の時間をお過ごしください。