静岡県で「里山の暮らし」を営む庄子妙絵さん。ご主人「たっちゃん」やご近所さんたちとの日々の出来事をときどきコラムに綴ってくれています。今回はご近所さんとのほのぼのとした里山こばなしです。
ある週末の午後、お地蔵さんの角に住むきよこさんがお手製こんにゃくを持ってやってきた。
きよこさん:「はい、これ最後のこんにゃく!」
私:「え、良いの?わぁ〜ふわふわ〜。ありがとうね。きよこさん、タケノコ足りてる?」
きよこさん:「足りてる足りてる。この前も在所(実家)に掘り行ってきたばっかよ。」
その時、ふときよこさんの右手の指に包帯が巻かれていたのに気付く。
私:「あら、きよこさんどうしたの指?」
きよこさん:「この前お寺のタケノコ掘りの手伝いに行った時、笹が中途半端に伐られてるもんだから手をついた時、笹でケガちゃって。。。でも、そこにあったヨモギですぐ止血して、家でこれ巻いたのよ。」
私:「スゴ〜〜〜イ!ヨモギで止血!私なんか、最近やっとどれがヨモギかわかるようになってきたばっかなのに。😅」
きよこさん:「たえちゃんはまだまだお嬢様ね〜〜」
ハハハハァ〜〜😀とみんな笑う。
私:「きよこさん、タケノコが使いきれなくて、、、瓶詰めにもしたんだけど、他に良い保存方法知ってる?」
きよこさん:「アク抜きしたら、砂糖をまぶして冷凍しとくとい〜よ!わりと食感も残るし、一年くらいは大丈夫よ。」
私:「へぇ〜〜。良いこと聞いた。で、なんで砂糖なの?」
きよこさん:「そんなこと知らん。でも、わりといいのよ〜。」
ハハハハァ〜〜〜😀とみんな笑う。
私:「なるほど。私もやってみよ〜。」
私はきよこさんにお礼を言い、きよこさんは帰って行った。
頂いたフワフワこんにゃくを台所に持って行きながら、私は思った。砂糖をまぶしたタケノコの冷凍保存もやってみるし、怪我したらヨモギで止血もやってみたい!と。
ご近所さん達との日常会話の一つ一つが私にとっては、目からウロコ的で魅力的な知恵が詰まっていて気付きや学びをもらう。理屈は二の次、取り合えずやってみるさ。っていう姿勢もなんか良い!
こんな日常のやりとりから野菜の育て方、土の作り方、果物の漬け方などのアイディアをもらい、「やってみるよ!」に繋がっている。そして、そこから楽しい試行錯誤が始まり、自分なりのやり方が生まれ、自分の引き出しとなっていく。
学ぶこともたくさんあるけれど、何よりこの井戸端会議には常に「ハハハハァ〜〜😀」という笑いがあふれていて、和やかで心地良い空気が良いのです。
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