人生の質を上げるメディテーションガイド
テクノロジーの普及によって、世の中のスピードは10年前に比べると約10倍も速く動いていると言われています。気をつけていないとあっという間に過ぎてゆく日々に流され、やるべきことにまみれてストレスいっぱいになってしまうこともあります。
メディテーションはそんな忙しい現代人のストレス軽減法です。日々の生活に取り入れるとストレスが減るだけでなく、マインドフルネスな気持ちで毎日を過ごすことができるようになり、1日1日をもっときちんと味わって過ごしてゆくことができるようになる、魔法のような健康法なのです。
誰にでもできて、特に何の道具も必要としないのがメディテーションのいいところ。東洋の神秘の教えが西洋の合理性と統合されて現在の世界へと広がっていったメディテーションですが、日本人は瞑想というとどうしても厳しさや座禅などをイメージしてしまい、難しく捉える傾向があります。ここではもっとシンプルに簡単にできるメディテーションをご紹介しますので、ぜひ先入観を脇にどけてお付き合いください。
メディテーションのはじめかた
①まずはタイマーをセットします。理想は20分間ですが、初心者の方にはとても長く感じてしまうもの。とりあえず10分のタイマーをセットして、タイマーがなるまでは目を開けずに集中できるようにします。
②身体をストレッチして、これから10分間座っていられるように整えます。椅子の上に座るのもOK。床の上に座布団やクッションをおいて快適な状態にして座るのもよし。両手を膝の上に乗せて、背筋をすっと伸ばして座りましょう。
③軽く目を閉じて、呼吸に意識を集中します。鼻呼吸がもっともいいとされています。大きく息を吸って(1、2、3、4)ゆっくりと吐き出して(1、2、3、4)・・・。ひたすら呼吸に集中して、ゆっくりと息を吸って吐き出すという行為を続けます。
④そうしているうちに、思考がいろいろなことを考え始めます。でもそれもOK。頭を無にする必要はありません。思考がいろいろなことを考えてさまよいはじめるのを、客観的な視点で観察して「ああ、こういうことを考えてるな」「自分はあのことが気になっているのか」という風に、外からの目線で見つめることです。そして思考が独走し始め、瞑想が迷走になりはじめる前に、意識を呼吸に戻します。大きく息を吸って(1、2、3、4)ゆっくりと吐き出して(1、2、3、4)そして、再び思考が駆け巡りはじめるのを観察して・・・というのを繰り返してOKです。大切なのはゆっくりとした呼吸に集中することと、思考を少し外側から観察すること、です。
⑤そして、感謝できることに意識を向けます。今の自分が「ありがたいな」と思えることは何ですか?ゆっくりとした呼吸を続けながら、ありがたいと思えることに意識を向けて、思いつくこと一つ一つにたっぷりと感謝の気持ちをのせましょう。
⑥タイマーがなったら、ゆっくりと目を開けて、身体をストレッチします。ほんの10分間ですが、気持ちが落ち着いてスッキリするのを感じられることでしょう。
メディテーションとは、問題と葛藤することではありません。メディテーションとは観察することなのです。- ティックナット・ハン
もっとメディテーションをもっと玄人っぽく楽しむコツは?
1日のスケジュールにメディテーションの時間を組み込みましょう。メイクをする時間や身体を保湿したりストレッチする習慣と同じように、メディテーションを自分をケアする習慣として、1日の中ですることの一つとしてとらえます。
リラックスできる音楽をかけてメディテーションをしてみましょう。音楽によっては意識が素早く切り替わり、メディテーションに入りやすくなることがあります。
キャンドルを付けたり、エッセンシャルオイルを焚いたりして、雰囲気や香りでムードづくりをして取り組んでみましょう。人の意識は、五感を刺激されると集中力が上がります。
他にも、ガイドメディテーションと言われる、音声ガイドによるメディテーションを試してみたり、自然の中でアウトドアのメディテーションをしてみたりなど、さまざまな方法で体験することができます。一つのやり方にこだわらず、いろんな方法を試してみることをオススメします。
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