静岡県で「里山の暮らし」を営む庄子妙絵さん。ご主人「たっちゃん」やご近所さんたちとの日々の出来事をときどきコラムに綴ってくれています。今回は、寒さを感じながらもマイペースに暮らしを楽しむたえさんの畑仕事、手仕事、台所仕事などの日常についてです。
寒さますます厳しい「大寒」の節気。今年の冬は、予報の通り寒さが厳しい冬となった。寒いながらも、もうお隣の梅はぽつぽつと咲き始め季節はすすんでいるのだな〜と感じる。朝早く、あたりは一面「霜」で覆われ山から陽も出ないうちはグレー色の景色。
陽が顔を出すと、暖かい日差しに霜が溶け景色は色を取り戻す。屋根からは、溶けた霜がポタポタと滴り落ちる。
風の無い快晴の日は、気持ちよく外仕事。この頃の「My Projectは 裏の畑の拡張」☆
荒地だった場所を畑に開拓する。12月のうちにたっちゃんに草を刈ってもらったいた。しっかりと根を張った雑草をクワで掘り起こし、根っこや石などを除いていく。この掘り起こし&取り除く作業が一番手間と時間がかかる。もちろん1日でやろうとはしない。何日かかけて、マイペースに進めていく。
お隣さんが、作業する私に声を掛ける。
「ここはえ〜かん前(ずっと前)は畑だったから、土は良いはずだよ。」
私:「そうなんだ〜何植えよ〜かな〜〜」
お隣さん:「じゃが芋でも植えるさ〜」
私:「良いね〜〜」
何日かかけて根っこや石を取り除く。風の強い日や猛烈に寒い時は無理に作業はしない。
風がビュ〜ビュ〜と吹き荒れ寒気に包まれる日は、家の中を暖かくしてまだ途中の刺し子を仕上げたり、旬の柑橘プロジェクトに取りかかる。
くぐり刺し:紫陽花 (季節じゃないのにこの柄が刺したくて😅)
霞亀甲・かすみきっこう柄のきんちゃく完成なり。
最近、きんちゃくが無性にかわいいな〜と作りたくなった。近くへお使いに行く時、これにお財布と携帯、マスクを入れて手首にぶら下げて行きます^^。
川根産の柚子で柚子胡椒作り。爽やかな柚子の香りが広がる〜^^。
我が家の金柑ライムの木もいっぱい実をつけた。金柑ライムはその名の通り、金柑とライムのハイブリッド品種。皮が金柑のように柔らかく実はジューシーで酸っぱいレモンのよう。これをシロップに煮る。
甘酸っぱい金柑シロップはお湯割りや紅茶に入れていただく。乾燥しがちなのどをよ〜く潤してくれる。
再び天候が落ち着き、耕しプロジェクト再開。根っこと石を取り除く作業もひと段落。お次は耕運機の登場。耕運機の刃をグルグルさせ土を起こしながら行ったり来たり。
マゼマゼと土はかき混ぜられ、空気が入っていき柔らかくなっていく♪♪。あんなに硬かった土がほぐれてフカフカになっていく。土をふむ感触が優しくて気持ちが良い^^。
頭の中で、「ジャガイモもいいけど、にんじんの種があるからにんじんでもいいな〜〜」などと呟きながら耕運機を押す。
数日後、土に灰を混ぜ込んだ。灰は、前の冬に薪ストーブから出たものを使う。
少しおいてからさらに、牛フン堆肥をすき込んだ。これであとは、霜の季節が終わるのを待つだけ。
。。。。っと、まだまだ開拓されるのを待つ場所があるので、私の耕しプロジェクトはつづく。寒さや天候と相談しながら、ボチボチマイペースで続きます。。。
妙絵さんが心にも体にも優しい「里山の暮らし」に辿り着いた経緯についてインタビューした記事はこちらです。よかったらご覧ください。⇨「東京&アメリカ生活を経て、里山の暮らしへ」
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