梅雨と夏越しのはらい *里山の暮らし*

静岡県で「里山の暮らし」を営む庄子妙絵さん。ご主人「たっちゃん」やご近所さんたちとの日々の出来事をときどきコラムに綴ってくれています。今回は里山暮らしの梅雨日記です。


シトシトと優しく静かに降る雨は、植物たちにとって心地が良さそうに見える。


雨上がり、シャキッと晴れた快晴の朝、里山の景色は昨日のグレーな雨模様から一転、色が増したようにビビッドで美しい。抜けるように青い空と、田んぼの緑が風にそよいでいる。


気分は爽快で🌈ふか〜く呼吸をするとともに体をう〜んと思いっきり伸ばす。畑に出たくなる衝動を抑えながら、まずは洗濯を干す。



そうして、ウキウキと心を踊らせながら畑に出る。


緑色の小さなカエルが朝日を浴びている。


あ、カニ!



雨上がり、ミツバチたちもせっせと花粉を集めに来ている。





花芽があまりなかった金柑ライムが、いつの間にか一斉に芽を付け、花を咲かせつつある。




夏野菜の花々も可憐に咲き、キュウリやインゲンの幹は水分を吸ってより力強く、実も倍くらいの大きさになっていた。


梅雨が明けたら今年も、猛烈な暑さがやってくるのだろう。梅雨に降るまとまった雨は君たちにとって、必要な水分なのだろうと感じる。ただ今年は、やたらと長雨が続く。。。。



6月の始め、班長が「はいよ〜」と「疫神斎」と書かれたお札を配りに来た。


「疫神斎」? やくじん?えきしん?なんて読むの?



毎年この時期に配られていたのだが、これまであまり気にとめていなかったよう😅。。。でも、今年はこのお札が気に留まった。「疫」と「流行りの例のやつ」が結びついたのかな。


神斎・えきじんさい

疫神とは災いや病気、つまりは疫病神的なもの。この疫神をはらう、追いやる神社の行事。1年に2回、各地の神社では無病息災を願う大祓(おおはらい)という厄払いが行われていて、1300年も前から続いている儀式だそう。1回目の大はらいは一年のちょうど半分の6月、2回目は年末の12月に行われる。


説明書きによると、


”6月の大祓(おおはらい)は水無月のはらい、夏越しのはらいと言われ、氏子の皆様の罪や汚れ、病をはらい清めます。このご祈祷ずみの形代(かたしろ)で身をよくなで、息をかけてお宮に納めてください。”


とあった。


形代(かたしろ)とは、人の霊を宿す人形。包みの中には、確かに紙で出来たヒト型の形代が入っていた。


「こ、これはまさに、千と千尋のハクが持っていたやつみたいだ。😊」


映画の中で、ハクがシキガミと呼ぶ白いヒト型をした紙に息を吹きかけるシーンを思い出す。


たっちゃんを呼び、班長から配られた大祓形代の説明をする。


「今からたっちゃんの心身のネガティブなや〜つをこの形代くんに吸ってもらいます!」


説明書きの通り、形代に息を吹きかけ、自分たちの身をなでながら汚れや病を吸い取っていだたく。

このコロナ渦の中では、願いをより強く込めたくなる。


翌日、お隣さんのおじさんに形代をどこに納めれば良いか聞きにいく。


「大井神社。おれ、もう朝一で行って、輪、くぐってきたよ。たえちゃんもくぐってくるさ。」


輪??くぐる??



輪とは、茅の輪のことであった。茅の輪をくぐることで、心身は清められ無病息災の祈願となる。私たちも梅雨空のもと、島田の大井神社で茅の輪をくぐり、形代を納めた。


「おぉ〜我が身も清められ、これからの半年を元気に過ごせそうだな ^^。」


一連の夏越しの大祓の初体験であった。



夏越しの大祓、昔の人も同じ様に身を清め、これから来る暑さ厳しい夏や台風を人も家畜も作物も無事に乗り越えられるよう願っていたのだろう。


我が家の畑の作物たちはこの梅雨時期に水分を今から十分に蓄え、来たる厳しい夏を乗り越えられる様に備えている。


私は夏越しの大祓で、この夏も無事作物が実るよう、そんなに大きな台風が来ないよう、そして残りの半年を無病息災に過ごせるようお願いをする。


そう思うと、この厳しい暑さがやってくる前の梅雨という時期が、色んな意味で、大事な欠かせない時期に感じてならない。


それにしても、今年の梅雨はとてもバランスが悪い。長雨に世の中はグレイ一色で、太陽は厚い雲の後ろに隠れたまま姿をなかなか見せてくれない。これほど梅雨が明けるのが待ち遠しい梅雨時期もめずらしい。。。

パリッと晴れる感じが恋しいこの頃です。



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#里山の暮らし


 

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