静岡県で「里山の暮らし」を営む庄子妙絵さん。ご主人「たっちゃん」やご近所さんたちとの日々の出来事をときどきコラムに綴ってくれています。今回は、体も心も温めてくれるスープのお話です。
今年も寒波が突然やってきた。天気予報では白い寒波がすっぽりと東海地方を覆っている。
寒い日の空はスコーンと抜けるような濃ゆい青空だけど、空気はキンキンに冷え風でも吹こうものなら、外に長くは居られない。こういう日は暖かくなる午後まではご近所さんもみんな、お家にこもる。私も、薪ストーブを焚き、家にこもって温かいスープや汁物を作る。
この時期私の体はスープでできているんじゃないかと思う程、スープや温かい汁物を作っては体に取り込む。温かいスープを飲むと私の内臓は温められて、ほっこりぽかぽか幸せな気持ちになる。
20代中盤でいつの間にか冷え症になって以来、冬になるといかに体を中から外から温められるかを意識するようになった。
寒い時期は、温かいものを取り入れ内臓から温め、代謝をあげ風邪をひきにくい体作りをする。
だから、私はこもりコトコトとスープを作る。
裏の畑やご近所さんからいただいた冬野菜をごっそりと入れて温かい汁物をゆ〜くりじっくりコトコト煮込む。
ポトフは、野菜の皮や芯でベジブロスを作り、焦げ目をつけた自家製ベーコンを入れ、クロックポットで午前中からコトコト。。。
トマトベースのマメたっぷりスープ、仕上げのコトコトをMacky(薪ストーブ)にお任せ。
温かいなめこのお味噌汁も体をほっこりと温める。
鍋は「昆布、生姜、我が家の干し椎茸」などで出汁をとり、海鮮+野菜や、鶏団子+野菜など、その時々で具材を変える。
鶏団子と野菜たっぷり。
鍋焼きうどんも体を芯からポカポカに〜。
豆乳のクラムチャウダーはアサリとキノコもたっぷりに。
やはり、体の調子の良し悪しは日々の暮らし方が影響しているわけで、自分に合った暮らし方、自分の心も体も良い調子でいられる暮らし方を模索している。
「食」は暮らしの中の大きな柱。自分が「食べるもの」が自分の体を作る。
小さい頃から胃腸の強い方ではなかったくせに若い頃は自分の体調がどうというよりも食べたいものを食べていたし、「食べること」を後回しにもしがちで、「食」をあまり大事にしていなかった。
歳を重ね自分の暮らし方を追求する中で「食」=「自分が食べるもの」はとても大事なことであると改めて気付かされた。
里山の暮らしを始めてから、裏の畑の野菜やご近所さんからごっそりいただく旬のあれこれを料理する。気がつくと、あれ?なんか敏感肌だったのに、肌が強くなっている気がする。。。。胃腸の調子も前より良い気がする。。。。などと体の嬉しい変化に気がついた。やはり、自分が今日口にするものが明日の私の体を作る気がしている。
とはいえ、おいしいケーキも大好きだし、3時のおやつもつまむし、知らない土地のあらゆるご当地の食文化も知りたい。
要は「心地よいバランス」なのだろう。
心と体の良いバランスをとりながら「食べる」と言うことが良い気がしている。
妙絵さんが心にも体にも優しい「里山の暮らし」に辿り着いた経緯についてインタビューした記事はこちらです。よかったらご覧ください。⇨「東京&アメリカ生活を経て、里山の暮らしへ」
Yorumlar