自分の中のエネルギーバランス *心コラム*



何かを選択するとき、「周りがどう思っているのか」と「自分は本当はどうしたと思っているのか」の間で混乱することはありますか?大きなことから小さなことまで、何かを選択するときに「他の人がどう思っているのか」という角度から、選択肢を分析してしまう思考の習慣です。

多くの人にとって、これはとても難しいテーマです。日本人である私たちは、幼い頃から周りとの調和を気にしながら行動することを教育されてきていますので、何かを選択するとき周りがどう思っているかを無意識に考えてしまうクセがあり、その結果、即決したりすぐに判断したり、または自分が本当はどうしたいのかを知ることが苦手、ということが起こりがちな民族です。

たとえば、インターナショナルな場でのミーティングなどにおいては、周りの様子を伺いながら状況の流れを観察していると、「あなたはどうしたいと思っている?」と、ストレートに聞かれることがあります。そんなときにときおり思うことは、「私は自分がどうしたいと思っているかが、まだ分からない」ということです。

最初から意見をバンバンいう人たちにとっては、「静かにしている彼女は自分が発言できるタイミングを待っているのだろう」と思われているわけですが、自分としては実は発言したいことが決まっていないからあえて発言していないわけです。そしてその根底には、「発言するなら正しいことを言わなければ」という心理以外にも、「普段から自分がどうしたいと思っているかを後回しにしてものごとを考えるクセがついているので、自分の意見がはっきりするのに時間がかかる」という自分の状態があったりします。

若い頃は、そんな自分に対して、「自分は周りの人に比べて頭の回転が遅いのではないか」と、思うこともありました。自己主張がしっかりとできる人々はミーティングが始まったその瞬間からスイッチが「オン」になり、バンバン意見を述べてきます。そんな人たちと比べると、自分はあまりにもスローだと感じるのです。知性の高い人たちに囲まれていると余計に劣等感が増します。

このような自分の体験を多国籍の友人たちとしていると、「あなたそれは、日本人に限ったことだけでなくて、女性的なことでもあるわよ。」と、言われることがあります。もちろん日本人はそういう部分が国民全体的にあるわけですが、それとはまた別に、相手を優先したり和を重んじたり、周りのお世話のために自分を後回しにすると言うのは、女性的エネルギーのユニバーサルなアーキタイプなのです。

心理学的には、自分のあり方やバランスの取れた生き方を見つけていく際に、自分の中の陰と陽、つまり女性エネルギーと男性エネルギーについて、自分の中でどうやって学んでゆくのかというのは、大きなテーマの一つだと考えられています。


一般的には、私たちは大体どちらかのエネルギーに偏っている傾向があります。たとえば、私自身の場合で言うと、女性らしくあることを意識して育てられてきた背景があり、私自身もそれに強く抵抗せずに成長してきたため、女性エネルギーが自分のドミナントであると感じます。


そのため、ときおり自分の中の男性的なエネルギーを発揮してリーダーシップをとったり男前な発言や行動をしようとすると、自分の本来の強さを表現できて嬉しくなる反面、おくゆかしさが欠けていて自分に謙虚さがなくなったような気がして、気恥ずかしさ(Shame)を感じたり、罪悪感(Guilt)すら芽生えてくるのを感じることがあります。もちろんいい大人ですので、そのことに気がついても表面上は淡々と進んでゆくわけですが、自分の中に芽生えたその居心地の悪さと言うのは、長く後を引くこともよくあります。そして、そんな居心地の悪さがイヤだと感じてしまうがゆえに、男性エネルギーが強く出ないように余計に気を付ける自分がいるわけです。


でも、隠と陽のシンボルが示す通り、実際には陰の中にも陽があり、陽の中にも陰があります。女性的な部分がドミナントである自分にも、男性的なエネルギーを持ち合わせていて、本当はそんな自分の部分が実は嫌いでなかったりします。そのことを日頃からしっかりと認識していると、自分の中のドミナントではない方のエネルギーに触れた時に驚かずに受け入れることができて、恥ずかしい気持ちや罪悪感にとらわれずに、自分らしさを追求してゆくことができるわけです。これは、人がバランスよく生きてゆくためにはとても大切なことです。

また、これは女性だけでなく、男性であれば自分の中の女性エネルギーとどう付き合うかということに苦労している人もいることでしょう。



自分が扱い方がわからないと思っているエネルギーに対して、そのエネルギーと向き合うことを避けていると、ますます扱い方が分からなくなってしまいます。その結果、自分の「とある部分」を隠すようになったり、自分のあり方に自信が持てなくなったり、本来の自分自身でいられないと感じたり、それが身近な人との関係に影響したりと(特にパートナーとの関係など)、何かと弊害が出てくることもあります。

水瓶座がシンボルである「風の時代」の到来により、世の中はより中性的なエネルギーの時代へとシフトしていくだろうと考えられていますが、世の中の風潮は、個人ひとり一人一人の中から始まるのであり、私たちがそれぞれが、自分の中の男性的エネルギーと女性エネルギーの存在について自覚して、その特徴やパターンを認識してゆくことから、世の中のシフトは始まっていくのではないかと思っています。自分の中のバランスが取れることにより、中性的と言う曖昧なコンセプトを自分たちが深いレベルで理解することになり、そしてやがては社会全体がそうなってゆくのでしょう。

つらつらと書いてしまいましたが、皆さんは自分の中の男性エネルギーと女性エネルギーについて、意識してみたことはありますか?どんな時に居心地が悪くなったり、自分らしくないと感じていますか?ぜひ観察してみてくださいね。

#心コラム

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