里山のこばなし(お地蔵さんが微笑んでる)*里山シリーズ*

静岡県で「里山の暮らし」を営む庄子妙絵さん。ご主人「たっちゃん」やご近所さんたちとの日々の出来事をときどきコラムに綴ってくれています。今回はご近所さんとのやり取りと、集落を守ってくださっているお地蔵さんの登場です。




先週はハチミツの収穫が出来た事がうれしかった(ミツバチが居なくなってしまった事は悲しかったが)。


お地蔵さんの角っこに住むきよ子さんと言うご近所さんがいる。きよこさんにはハチミツの事でイロイロとお世話になった。朝早く、ハチミツの瓶を持ってお礼に行くことにした。


きよこさんはお地蔵さんの坂上に住むハヤちゃんと玄関の上がりかまちでおしゃべりしていた。


わたし:「おはようございます!きよこさん、ミツバチさんたち居なくなってしまったけど、ハチミツを残してくれていた。イロイロとありがとうね。」


きよこさん:「あら、たえちゃん。ハチ居なかった〜。そうか〜。でもはちみつあって良かったじゃん。たえちゃんも、ここ座るさ〜。」


上がりかまちに3人ヒザを並べて座る。


わたし:「もう、ハチさん居なくて残念で、悲しくて。でも、ハチ箱解体してハチミツがあるの見た時には、泣けてきてしまって〜〜。これは、はちさんたちの結晶なんだな〜〜って〜〜泣けてきた。。。」


きよこさん:「どれ、味見してみるか。」


きよこさん、「小指をハチミツにちょんとつけて、なめる。」


きよこさん:「うん。美味しい!濃厚だね〜〜。ほれ、ハヤちゃんもなめてみるさ。」


ハヤちゃん、ちょん!とではなく人差し指第2間接まで結構がっつりと指をつける。


わたし:「あ〜ハヤちゃんお膝が、はちみつだらけになっちゃった。ハヤちゃんのお膝、蜂蜜でべとべとになってしまったが、ハヤちゃんはそんな事は気にしない。」


はやちゃん:「うん。美味しい。甘い!^^」


わたしは、一連のみつばちとの10ヶ月の話をする。

ミツバチの社会は女性社会で〜〜とか、働き蜂が生涯かけても採れるハチミツはたったの小さじ1杯なんだって〜などなど。。。


わたし:「ハチさんとの毎日はほんと、お勉強だったよ。」


きよこさん:「また、入ってくれるよ。そうしたらがんばるさ。あんた、白菜とキャベツ持って行き。」


わたし:「うん。もらってく。いつもありがと。」


きよこさん:「あたしこのまえ、上手じゃないけどお地蔵さんの前掛け新しいのに代えてあげたのついでに見てって!」


きよ子さんちから10歩のお地蔵さんを見ると、お地蔵さん2体の前掛けが新調されていた。真新しい真っ赤な生地の丸くて首の所にギャザーがほどこされた手作りの前掛け。きよ子さんの手作りの温かみが感じられる。お地蔵さんのお顔をじぃ〜と見ると、なんだか口角がゆるりとちょっと微笑んでいるような気がした。


わたし:「きよ子さん、お地蔵さん笑ってる、喜んでるよ。^^」


きよこさん:「あら、そ〜う〜?嬉しいね〜。^^」


そしてわたしは、俵型の巨大白菜とみどりが濃ゆい柔らかいキャベツを抱えて帰って行くのでした。



登場人物


きよこさん:お地蔵さんのかどっこに住む面倒見の良い野菜づくりこんにゃくづくりの達人。80才くらい?!


ハヤちゃん:小さな可愛らしい90近い?!おばあちゃま。いつもお地蔵さんにお花をいけてくれる。







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#里山の暮らし

 

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