”Being”の状態を楽しむこと



先日、アリゾナ州のセドナで、「アニータ・ムアジャーニ」さんが講演する五日間のイベントを体験してきました。アニータさんは現在ではご存知の方も多いかと思いますが、ご本人が癌になり臨死体験をしたことを本にされた方です。

「喜びから人生を生きる! 臨死体験が教えてくれたこと」“Dying to be me” 

私事ですが、2012年にこの本を読んだことがきっかけでそれまでのモヤモヤが晴れて、現在の「心のケア」のお仕事に就くための勉強を開始した経緯があり、彼女の考え方や教えは現在もとても大切にしています。今回は実際にお会いしてお話しすることもできて、とてもいい体験をしました。

セドナのイベントでは、アニータさん以外にもその分野では著名な方々(グレッグ・ブライデン、ブルース・リプトンなど)も何名か講演されたのですが、皆さんがそれぞれ違うアプローチで(生物学・量子物理学・心理学などから)、でも全員が共通して一つの大きなテーマについてプレゼンをされました。

その大きなテーマとは「メンタルの状態が、結局は身体の健康を作っている」ということ。

身体の症状は、感情的なエネルギーの抑制や滞りが原因となったものが、細胞・血液を通して内臓や皮膚、神経系、循環器系、脳や筋肉などにあらわれているものなので、本来はもっと内側に目を向けて、自分に何が起きているかを見つめてみることが重要なのだということでした。




自分をいたわって愛することの大切さ

心理学を勉強された方はご存知だと思いますが、ポジティブ心理学やポジティブ思考だけでは全くもって不十分だということ、についても皆さんお話しされていました。その理由は、人はポジティブであろうとするばかりに、ネガティブな感情が起きたことに罪悪感を感じてしまったり自分を責めたりする傾向があり、そうなると意味がないからです。


感情というのは、喜怒哀楽いろいろなことがあって当然です。そして、エネルギーにもいろんなタイプがあります。全てをポジティブに捉えることは難しくて、大切なのはどんな感情も「自分の体験していることとして肯定的に受け止めること」です。


また、考え方や生き方には、表面的なこと、つまり顕在意識レベルのことよりも、潜在意識レベルで信じていることの方が現実には強く働いています。ですから、考え方や意識を変えるには潜在意識(だいたいはその人が八歳くらいまでに体験したことによって構成されている場合が多い)に働きかけていくことが必要ですので、かなり腰を据えて取り組まなければなりません。

そしてもう一つ。「自分の人生に起きていることは、全て自分の内側の反映である」ということも、皆さん強くお話しされていていました。でも、そこに恐怖や罪悪感を感じる必要はなくて、「何がおかしなこと」が起きている場合には、ただニュートラルな視点で「最近の自分の状態」を確認する材料にしていけばいいわけです。


そして「おかしなこと」も、実は大きな意味の中では、結局は「自分をベストな状態に辿り着かせてくれるための途中段階で起きている出来事のひとつ」である場合も多いものです。その様子を観察したり自分の状態をチェックしたりしながら、淡々と過ごしていくことがいい流れを呼び込むコツです。




二元的な判断をしようとする自分の癖を手放すこと

もし身体に不調の症状が現れたら、「最近、自分のことを労ってあげれてなかったんだな」という視点で、何が原因だろうとじっくりと探ってみます。自分を責めるのはいけません。自分に対してはひたすら思いやりの気持ちを持って接することが何よりも大切です。何にでも「ありか・なしか」または「良い・悪い」の判断を下したくなるのは人間の性ですが、実際にはものごとに対して二元的な視点で判断で結論を出す必要は全くありません。


もしも望ましくないことが起きた場合には、それを方向転換のキッカケとして捉えて、自分に対して何を施してあげれるか、自分がこれからどうしていきたいかを問いかけながら探っていくことが大事なのです。

今回のセドナでのイベントは五日間ということもあり、本当にたくさんのいろんな気づきや学びがありました。そんな中で、個人的に受け取った最も大きなメッセージは、「”Being”の状態をもっと楽しむこと」というものでした。”Being”とは、今この瞬間にここにあること、という意味です。また、ありのままの自分自身、というニュアンスも含まれています。

私たちは”Doing(何かをすること)”に意識を使ってばかりの気がします。Todoリストを詰め込んで日々を過ごしたり、新しい知識を取り込まなくちゃと焦ったり、足りない部分を補わなければと感じたりなどなど。先のことを考えるばかりに「今この瞬間」を軽く扱ってしまう状態にあることも少なくありません。

でも、必要なことを淡々とこなしていきながら、できる限り「やること・やらねばならないと思うこと」を詰め込むのをやめて、「今この瞬間にここにあること」をもっと味わって、楽しむことの名人になっていけたら、人生はもっと満たされるのではないでしょうか。


全てはその人に合ったタイミングで運ばれてくるものですし、それを確認するためのシンクロニシティやサインは、意識すれば日常の中に限りなく起きています。


そんなことを思った、五日間の体験でした。


皆さんは、”Being”の状態を楽しめていますか?