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WISDOM/QUOTES

落ち込んでいるときに心の琴線に触れる言葉たち

「窓のある物語」

by 長田 弘

窓の話をしよう。

一日は、窓に始まる。

窓には、その日の表情がある。

晴れた日には、窓は日の光を一杯に湛えて、

キラキラ微笑しているようだ。

曇った日には、日の暮れるまで、

俯いたきり、一言も発しない。

雨が降りつづく日には、窓は

雨の滴を、涙の滴のように垂らす。

ことばが信じられない日は、

窓を開ける。それから、

外に向かって、静かに息をととのえ、

齢の数だけ、深呼吸をする。

ゆっくり、まじないをかけるように。

そうして、目を閉じる。

十二数えて、目を開ける。すると、

すべてが、みずみずしく変わっている。

目の前にあるものが、とても新鮮だ。

初めてのものを見るように、

近くのものを、しっかりと見る。

ロベリアの鉢植えや、

体を丸めて眠っている置いた猫。

深煎りコーヒーのいい匂いがする。

児孫のために美田を買うな。

暮らしに栄誉はいらない。

空の見える窓があればいい。

その窓を大きく開けて、そうして

ひたぶるに、心を虚しくできるなら、

​それでいいのである。

モモ」

by ミヒャエル・エンデ

時間をケチケチすることで、本当はぜんぜんべつのなにかをケチケチしているということには、

だれひとり気がついていないようでした。じぶんたちの生活が日ごとにまずしくなり、

日ごとに画一的になり、日ごとに冷たくなっていることを、誰ひとり認めようとはしませんでした。

でも、それをはっきり感じはじめていたのは、子どもたちでした。

というのは、子どもと遊んでくれる時間のあるおとなが、もうひとりもいなくなってしまったからです。

けれど、時間とはすなわち生活なのです。そして生活とは、人間の心の中にあるものなのです。

人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそって、なくなってしまうのです。

 

「無条件に自分を愛する」

by メロディー・ビーティ

健康でいい人生を送るために、自分を愛しなさい。

自分が心地よい人間関係を保つために、自分を愛しなさい。

平和で幸せで喜びを感じて成功して満たされるために、自分を愛しなさい。

自分が欲しいもの全てのために、自分を愛しなさい。

もし誰かがあなたをよく扱ってくれていないとしても、あなたは自分に対してそんなふうに振る舞う必要はありません。もし自分のことを批判して抑圧したり罰するような扱いをするのが当たり前だと思っているのであれば、いますぐにそれをやめなさい。他人があなたに冷たく接してくると思っているあなたは、おそらくその人たち以上に自分のことを冷たく扱っていることでしょう。

自分を愛するという考え方は、あなたにとって異質で馬鹿げた考え方かもしれません。人はあなたを自分勝手だと言うかもしれません。でもそんな言葉を信じる必要はありません。

自分のことを愛している人たちは他人に対しても本物の愛を注ぐことができます。そして誰かがあなたを愛する体験を提供してあげることもできます。自分のことを愛して自己肯定感の高い人たちは、周りに貢献して惜しみなく愛を注ぐ人たちです。

ではどうやって自分を愛することができるのでしょうか?それはまずは無理やりでもいいのでやってみることです。「愛するフリ」でも構いません。まずは「そのように行動してみること」です。自分を否定したり嫌っていたときと同じくらい、自分を愛してもっと好きになるためにエネルギーを注ぐのです。

自分を愛するってどういうことなのか散策します。

自分に思いやりを持って接して、栄養を与えて、自分を愛するためにできることを何でもやってみます。自分の全てを愛します。過去も、現在も、そして未来も。自分を許して、勇気付けます。自分に対していいことを言ってあげます。

もし悪い考え方を信じていたら、それを正直にオープンに外に出してもっといい考え方と入れ替えます。必要な時は肩を叩いて励ましてあげましょう。しゃきっとする必要があればそうさせてあげます。必要な時は助けを求めましょう。

​そして時々は、自分にごほうびをあげます。甘やかすためではなく、いつも一生懸命に自分を愛せるように。自分にとって好ましい結果がやってくるように振る舞いましょう。自分を大切に扱うこともそのひとつです。

自分を痛めつけて傷つけることをやめましょう。たとえそれが難しい決断をすることになったとしても。自分が求めているものを「ただそれが欲しいから」という理由で与えてあげることもたまには必要です。

自分自身に対して、自分のことを正当化しようとするのをやめます。間違いをしてしまったのであれば、ただそれを手放します。学んで成長してそしてまた学ぶのです。そしてそのすべてを通して自分自身を愛します。

自分を愛する作業にとにかく励みます。そしていつの日か、朝目覚めて鏡を見たときに、自分を愛することが習慣となっている自分に気がつけるでしょう。そのときあなたは愛を与えて受け取る人として生活しています。なぜならあなたが自分自身を深く愛することができているから。自分を愛することはあなたの人生を導き、そして力となってくれる最強のスキルなのです。

「ゲストハウス」

By Rumi

人間であるということは、ゲストハウスであるということ

いつの瞬間も常に新しい客がやってくる

よろこび、落ち込み、意地悪な気持ち、

ときに予想外の客としてやってきて

私たちの中に一時の間滞在していく

やってくる客の全てを受け入れて楽しませなさい

たとえそれが激しく泣きじゃくる悲しみだとしても

全ての家具を失ってしまうことになっても

誇りを持って客をもてなしなさい

その客は新しい喜びを運んでくるために

あなたを掃除してくれているのかもしれない

 

暗い考えも、恥じる気持ちも、悪意も

笑って玄関で受け入れて中に入れなさい

誰がやってきても感謝の気持ちでいることで

それぞれの客があなたの予想を超える導きを

もたらしてくれるだろう

「Stillness Speak」

世界でいちばん古くて大切な

スピリチュアルな教え

by エックハルト・トール

 

エゴを通して人生を生きると、

「今、この瞬間」を

「目的のための手段」に してしまいます。

あなたは未来のために生きることになり

たとえゴールを達成しても

満たされることはありません。

仮に満足したとしても

それは、束の間です。

 

未来に達成したいゴールよりも

今自分がしていることに意識を集中

させるようにすれば

エゴ的な条件付けのパターンから

脱却することができます。

そうすれば、これまでとは比較にならないほど

行動が効率的になるばかりか

充実感も喜びも無限大に拡大していきます。

「​Journey of Souls」

 「死後の世界を知ると人生は深く癒される」

By マイケル・ニュートン

 私たちは物質世界と魂のホームであるスピリチュアルな世界という二つの場所に存在する神聖かつ不完全な存在である。私たちの運命とは、時空を超えてこの二つの場所を行き来しながら、魂を磨き知識を深めてゆくこと。このプロセスを信頼しなければならない。物質世界で生きるこの肉体では、私たちは自分の魂の本質の全てを知ることはできないけれど、実は常に二つの世界とつながっていて両方の情報を持っているのである。魂の世界が存在していることを知るということは、私たちにとって永遠の愛が待っているということを知ることであり、肉体を持った人生でも魂の世界のサポートをもっと受け取ってもいいのだと知ることができる。そして何よりも、自分の魂が属する場所があるというのが分かることで心に平和がもたらされる。

「Living with Gratitude(感謝の心で生きる)」

by Angel Arrien

もし誰かに自分を満たしてもらうことを求めていたら

あなたは一生本当の充足感を

味わうことはないでしょう

あなたの幸せがお金に寄りかかっていたら

あなたは永遠に自分を幸せにすることは

できないでしょう

いま持っているものに満足しなさい

今ある状態に喜びを感じなさい

何も足りないものはないのだと

あなたが気がつく時

世界の全てはあなたのために存在しはじめます

「Taking Care of the Future 」

未来の面倒を見ること

By ティックナット・ハン

未来は現在でできているのだから

未来の面倒を見るベストな方法は

現在の面倒をみることです。

これは論理にかなった

はっきりしていることなのです。

未来を心配して思い悩むことに

莫大な時間を費やしているのであれば

それは完全に無駄なことでしょう。

私たちが未来の面倒を見るための唯一の方法は

今この現在の面倒を見ること。

なぜなら

未来は「今、この瞬間」というエッセンスでのみ

構成されているからです。

あなたが今この瞬間に

しっかりとイカリをおろしているのであれば

それは

未来の準備をしているということになるのです。

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