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ローレンの中間世




前回のセッションから約1年後に戻ってきたローレンのケースです。

(前回のセッションはこちらから)


前回、前世療法を受けにやって来た時の彼女は職を失ったばかりでしたが、あのあと再就職先を見つけるのに予想以上に手こずり、半年を要したとのことでした。


「仕事はすぐに見つかるはず、と楽観的に思っていたんだけど、でも予想外に時間がかかってしまって・・・。経済的に落ち着いてから次の中間世セラピーを予約しようと思っていたら1年が過ぎていました。」


そう話す彼女は、なんとなく1年前よりも雰囲気が軽やかになっているように見えました。


「今このタイミングでセッションを受けようと思った、何かのきっかけがあったの?」


私がそうと尋ねると、彼女は神妙に頷きます。


「家の片付けをしていたら、前回のセッションであなたにもらったカードが引き出しの中から出てきたの。それが何かのサインのような気がした。『ああそうだ!今ならセッションを受けれる!』と思ってすぐメールしたのよ。」


そう言った後に、「でも実は、」と続きます。


「予約した時はそう思っていたわけなんだけど、でもその数日後にだんだん不安になってきたの。もしも自分が知りたくないことを聞くことになったらどうしようって。それでモチベーションが下がってきて・・・。やっぱりキャンセルしようと思った。セッション予定日の一週間前だったかしら。そしたらその夜に、昔の友人が夢に出てきたの。とってもいい夢で懐かしくなって、彼女は今どうしているかなと持って調べてみた。そしたら、少し前に亡くなっていたことが分かったの。」


それが何かのサインのような気がして、キャンセルするのをやめたのだということでした。


前回のセッションでは、彼女のガイドに「人生に真面目になりすぎる」ことを指摘されていたローレンでしたが、今回の中間世セラピーでは、下記のような質問を持ってきていました。


  • どうやったらもっとハッピーになれる?

  • 人生にもっと喜びを呼び込むためにはどうしたらいい?

  • この人生で私がするべき目的や学びがあるのだとしたら、それは何?


セッションが始まると、ローレンは前回と同じく自然にトランス状態へと導かれていきました。



中間世セラピー


中間世セラピーでは、「今世の母親の子宮で過ごした記憶⇨前世⇨中間世」という順番に進んでいきます。今回は前世を見ることがメインではないのでその部分は短くして、その前世での最後の日を迎えて魂が肉体を離れたところで、中間世が始まります。


ちなみに、今回の前世では数百年前のフランスの地方に住む、シャール(Charles)という名の五十代の男性でした。最初に見た場面では、シャールはベッドに横たわってぼんやりと外を見ています。


何を見ているのですか?と尋ねると、


「私の土地で働いている人々を眺めています。みんな生き生きしている。中でも一人の女性に目がいきます。一生懸命働いている。仲間たちと笑ったりし合いながら。」


シャールは、自分はどうやら呼吸器系の病気で、もう長くなさそうだと言います。


外で働いている女性はあなたの特別な人ですか?と聞くと、そうではなく、ただ自分の土地で働いている人のひとりなのだと言います。


「彼女たちを見ていると、私は人生を間違ったことにフォーカスして生きてきたことが分かります。お金などですね。でも、たとえばあの彼女は違う。地に足をつけて生きている。そういう生き方ができなかった自分のことが残念です。彼女たちが羨ましい。健康であることも羨ましい。だからつい見入ってしまうんです。」


沈んだ声でそう話します。


「元気だった頃は友人もいましたが、深い関係ではなかった。私は友情や人付き合いに価値を感じていませんでした。だから病気になった今、私は孤独です。使用人が世話をしてくれています。結婚は、過去にしていたのかもしれませんが、今はしている気配はありません。家の中に妻らしき人はいませんから。」


弟が遠くに住んでいますが、時折手紙を送り合うくらいの仲だと言います。


「弟は私よりもいい人生を送っています。彼は家族がいて幸せです。」


「こうなってみると、金持ちかどうかは関係ありません。身体を使って働いてシンプルに生きる人生が美しく見えます。外で働くあの彼女たちは違う価値観で生きている。私は自分の生き方が間違っていたのだと分かります。死を目前にして、もっと違った人生だったら良かったのにと思っています。」


そしてシャールの病気は良くならないまま、死を迎えました。



ガイドとの対面


彼の魂が身体を離れると、大きな温かい光がやってきました。シャールの魂を抱擁します。


「両親にハグされて包まれているような気持ちです。とても暖かい愛の光に包まれています。シャールとして生きた人生は温かみのない人生でしたから、すっかり冷たくなってしまった私を光が温めてくれています。ああ、あの人生は好きじゃなかった。」


ほっとした表情になります。そして次の瞬間、ガイドが現れました。


「髪の長い年長者の男性的な風貌のガイドです。」


名前を尋ねると、”グレダン”と呼んだらいいと言われます。いつも寄り添ってくれているスピリットガイドだそうです。


「グレダンは男性的な風貌で現れていますが、でも違う姿になることもあるみたいです。彼らは容姿を変えることができるようですから。今はこの容姿で現れることに意味があるからそうしている、という気がします。」


シャールの人生を、グレダンはどう思っていますか?と私が尋ねると、


「グレダンは、『君はどう思ったかい?』と私に尋ねてきました。」


そしてしばらく沈黙します。なんと答えたのですか?と私が聞くと、


「私は、シャールの人生は何も達成しない人生だったと答えました。するとグレダンは面白そうな顔をします。『厳しい人生だったね。君の思うようにならないだろうと、私は指摘していたよ。』と言って。」


「グレダンが思い出させてくれていますが、私の魂はいつも自分が思うようにしたいのです。ガイドたちの言うことをあまり聞かないみたいですね。笑。だからシャールの人生みたいに、私の思った通りに行かなかった体験を、彼は面白がっています。もちろん愛を込めてですが。私の魂は熱血なんです。自分の道を進むことに熱くなっていて。」


そう言うとしばらく静かになりました。ガイドとの会話に集中しているようです。私が、どんな話をしていますか?と尋ねると、


「私の魂は、肉体の世界とスピリチュアルの世界を行き来するときいつも苦労しているようです。それがどういう意味かというと、肉体の世界に来ても魂の世界のことを覚えていたいと思っているのですが、でも実際には肉体の世界に入るとすっかりそのことを忘れてしまいます。肉体での体験が強烈すぎて、つい頭でっかちになってしまうんです。グレダンが、『君はいつも力んで肉体の意思だけで進もうとするからね。』と言います。そうやって魂の世界やハイヤーセルフとのつながりを忘れてしまう。人生に真面目になりすぎてしまうというのは、つまりそういうことです。」


彼女は続けます。


「肉体の世界にいても、魂の世界のことを忘れずにいることができると言われています。両方のバランスを見つけることができると。そうするためには、力を抜いてサレンダーの状態(明け渡す)であることだよとグレダンが教えてくれます。でも私は、サレンダーすることがとても苦手なんです。」


そう言うとまたしばらく静かになり、そして再び話し始めました。


「私の魂がまだ若かった頃、力づくで進むことで割といい結果を得てきた実績があるみたいです。でもそれは魂が若かったから。最近の人生ではその方法が通じなくなってきました。魂が成長して、学びが変わってきたからです。グレダンが、『君は進化しているんだよ。』と言っています。」



そして、グレダンは彼女の魂をライブラリーへと導きます。

そこは、白い大理石、古い木、丈夫なメタルなどでできた立派な場所だと言います。何があっても壊れることがなさそうな雰囲気の場所だそうです。


建物の中を進んでいくと、大きなテーブルがあり大きな本が置いてあると言います。本を開くとページが立体的になり、文字や絵ではなくエネルギーがドーム型になって現れたそうです。しばらくその本を眺めていた彼女ですが、「どんな内容なのですか?」と私が尋ねると、


「本よりも、ガイドに質問したいことがたくさんあります。ここが質問していい場所なのか分かりませんが、でも待っていられなくて。どうやったらもっと幸せになれますか、とガイドに聞きました。ローレンの人生は、まるで何かがつっかえていて、流れが途切れているような感じなんです。もっと幸せになるためにはどうしたらいいのですか?教えてくださいと、ガイドに聞いたんです。」


彼女は続けます。


「グレダンが、あなたは何世にも渡って体験してきた痛みをネックレスに貼り付けて首にかけているのですよ、と言っています。それに意味があるのだと信じて。でもそのネックレスに意味はありません、と彼が言っています。集めてきた痛みに囚われる必要はないと言っています。」


そう言うと、彼女の声が感情的になりました。自分が装着している痛みのネックレスの存在を感じたようです。


「グレダンに、ネックレスを痛み以外のものに変えるのです、と言われました。なぜこれにこだわっているのかが理解できたら、手放せるでしょうと。」


それはどう言うことですか?と私が尋ねると、しばらく沈黙した後に話し始めました。


「私はいつも力づくで物事を進める癖があると、グレダンが指摘しています。でも、そうやって自分のこだわりを貫き通すことで、思いがけずネガティブなエネルギーを集めることになっていたようです。彼は、サレンダーすることができればもっとバランスが取れるようになれるのだと、教えてくれています。私の魂が経験を積んできて、その必要性が高まってきたようです。前回の前世療法で見た南北戦争の兵士だった時は、最後に戦場でサレンダーするしかない状況に追い詰められました。厳しい体験でしたが、でもそのおかげで初めてサレンダーを体験することになりました。あれは私の魂にとって大きな学びだったようです。あの体験があったから、私の魂はこれまでの自分のパターンを壊すことできたのです。魂にとっての大きな体験でした。そしてそれ以降、私はグレダンの提案にもっと積極的に耳を貸すようになったようです。」


彼女は続けます。


「ずっと力づくの生き方だったので、こんなに時間がかかってしまいました。力づくでいると、自分が行きたい場所に辿り行くのに時間がかかります。グレダンに、流れを決めるのは君の仕事ではないと言われています。でも私は身体の中にいると、戦って何かを見つけなければと感じる傾向があります。その方法では見つけるのに時間がかかります。」


「私はこれまで女性として生まれることを選びたくありませんでした。女性だとサレンダーや受容的になることを体験する確率が高くなりますから。だから私は女性に産まれるのは嫌でした。今回も男性として転生することを選ぼうとしたのですが、グレダンが「それでもいいのかな?」と言ったのです。私は少し考えて、彼の意見を聞きました。それは、私がサレンダーした瞬間でした。自分の方法を手放したのです。」


今回は生まれてくる前からサレンダーした人生だったのですね、と私が言うと、彼女はそうです、と答えて続けます。


「そして今回は、彼がローレンとしての人生を私のために選びました。私は自分のやり方を貫くことをやめてサレンダーしたので、魂の声やガイドの声が今までよりも少しだけ聞こえるというギフトを持って生まれてくることができました。この体験を通して、私は何かを諦めたことで得るものがあるのだと学んでいます。」


「自分のやり方を貫くことと、サレンダーすることは、陰陽のようなものです。両方にそれぞれの価値があります。だからバランスが必要です。私は何度も片方だけを選び続けてきたので、今の人生では反対側を選ぶことの始まりのような体験をしています。自分の魂の体験をバランスしていくために。他の人々の魂は、もっと両方のバランスを考えながら選ぶようですね。でも私の魂は、これまでかなり偏った選び方をしてきました。」


あなたの魂の年齢は、人間の年齢でいうとどれくらいですか?と私が尋ねると、


「魂の年齢で言うと中年に入ったところでしょうか。これまで何度も転生してきましたが、でもほとんどの人生がとても短かったようです。自分のやり方を貫きたい熱血魂ですから、人生が短くなりがちなんですね。笑。だから転生してきた回数というよりも、体験してきた内容でカウントしているといった印象です。」


「それぞれの人生でいろんな知識や学びを得てきました。でも、それを活かすことができる人生を選ばずにきたようです。だから毎回1からやり直すみたいなことになっていた。ローレンの人生では、今まで集めてきた知恵と学びが詰まったトランクをやっと開けて使っていくことができる、といった感じです。今までとは違う身体や環境を選ぶことで、これまで得てきた知識や学びを自然に活かすことができるようになったのです。今回の人生ではトランクを開けて、中に何が入っているのかを見ることができます。グレダンは私が正しい道を歩いていると言ってくれています。彼は過剰に褒めたりはしたくないようですが。笑。そのまま進みなさいと言っています。私は今回の人生では、もっと穏やかになっていこうとしています。サレンダーしながら。普段メディテーションで自分のハイヤーセルフとつながっているときに、グレダンもそこにいるのだと言っています。」


彼女は、他にもいろんなことを質問したくなったようです。


「グレダンは、私がいろんなことを知りたがっているのを面白がっています。知りすぎると面白さがなくなるよ、と言っていますが。シャールの人生では、ハイヤーセルフやスピリチュアルのつながりを全く意識していない人生でした。今起きているのは、まるで初めて電話をかけて相手と繋がれることが嬉しくて、話すのがやめられない状態と似ているね、とグレダンが笑っています。あなたは熱血すぎると。笑。」


いくつかの質問をしてやり取りが終了すると(プライベートに関わることなので省略します)グレダンに導かれて、ライブラリーを出ました。



魂の浄化と賢者たちとの対面


グレダンの導きのもと、エネルギーの浄化をする場所へと場面が変わります。そこはとても神秘的な洞窟で、水と光のシャワーを浴びて魂がクレンジングされていきます。シャールとして生きた前世での疲れや重たさ、そしてローレンの人生で抱えている重たさも浄化されていきます。時間をかけてゆっくりと、彼女の魂が浄化されていったようです。


浄化が完了すると、次はいよいよ中間世セラピーのクライマックスである、賢者(エルダー)たちとの対面の場へと向かいます。グレダンも一緒にいますが、賢者たちとの面談では、彼女の魂の後ろに控えて見守る姿勢でいるようです。


5人の細くてとても背の高い存在が現れて、座っています。ローブを着ていて顔ははっきりと見えないと言います。V字型のテーブルに座っているそうです。ローレンの魂は、なぜか洞窟での浄化で濡れたびしょびしょな状態のまま、賢者たちと向かい合って立っているそうです。


5人の賢者のうちの一人、真ん中にいる賢者と通じ合い、会話が始まったようです。彼らの存在は、まるで古くて大きな木のようだと言います。揺るぎのない永遠のエネルギーを感じるそうです。


とても静かなバイブレーションで、テレパシーの言語で話しかけてくると言います。


「あなたがここに呼ばれた理由がわかりますか?と聞かれました。私は、多分分かっています、と答えました。流れに身を任せたから、彼らが呼んでいる声に耳を傾けることができたからここに来ました、と答えました。」


そう言うと、静かに嗚咽しはじめました。

ゆっくりと時間をとった後で、どんな会話をしているのですか?と私が尋ねると、状況を説明してくれました。


「あなたは自由なのですよ、と言われました。あなたが囚われていると思っていることは、もうあなたを阻害していません、と。あなたが望むことを手に入れることができます。必要な時に手に入れることができます。支配しようとするのをやめなさい。今日この瞬間から、どんどん自由を感じることができるようになります。自分で選べば、そうなることができます、と言われています。」


ゆっくりと、テレパシーで伝えられてくる賢者たちの言葉を丁寧に訳して続けます。


「あなたはどんどん成長しています。私たちはあなたにもっとエネルギーを与えようと、こうして待っていました。これからもサレンダーしていきなさい。私たちが入るスペースを作るためにね。ドアはいつも開いているのですが、あなたは時々私たちを奥まで入れないのです。でも、どんどん変わってきています。どんどん良くなってきています。そう、あなたが何かが終わっていると思っている時、本当は何かが始まっているのです。私たちはいつもあなたに話しかけ続けています。」


ここまで言うと、ふたたび静かになりました。しばらく時間をおいた後、何が起きていますか?と私が尋ねると、


「5人それぞれがエネルギーで輪(リング)のようなものを作っています。そしてそれを合わせて首輪のようなものが出来上がりました。」


それぞれのエネルギーの輪に意味があるのですか?と尋ねると、


「言葉にするのが難しいのですが、宇宙が花だとすると、それぞれの輪は花びらだと言っています。その首輪が、私の首に装着されました。これあることで、私は肉体を持った状態でも彼らといつでも繋がっていられるというシンボルです。これからもう2度と、繋がりが感じられないということは起きません。」


「アメリカ南北戦争での兵士だったとき、あの全てにサレンダーした体験が私に今回のこの機会を与えてくれたようです。」


そう言うと、再び静かになりました。賢者たちに、他に尋ねたいことはありますか?と聞くと、


「私は、今世で愛を体験できないのではと恐れています、と伝えました。すると彼らに、『それは無理です。宇宙の全てが愛でできています。だから愛の外側にいるなんてことはできないようになっています』と言われました。」


そして、賢者たちとの面談は終わりました。

ローレンの魂に、深い気づきと癒しが起きたようです。



ソウルグループとの対面


グレダンが、何人かのソウルグループに会わせましょう、と言ってくれました。


「誰だか分からないのですが、3人来てくれています。ローレンの人生では会ったことがない人たちなのです。でも魂は知っているとい感じです。不思議ですが、会えてとても嬉しい。涙が出るほど嬉しい。お互いが再会を喜んでいます。ローレンの人生では会うことのない人たちですが、他の人生では何度も一緒になっているようです。」


しばらくの間、ソウルグループの何人かとの対面を楽しんでいるようでした。


「ああ、最近亡くなった友人も来てくれました。夢に出てきた、あの彼女です。彼女は私の直接的なソウルグループのメンバーではないようですが、でも会いにきてくれました。若い時に一緒にバイトしていた頃の店の制服を着ています。懐かしくて笑っちゃいます。彼女が生きているうちに連絡できなかったことを謝ったら、そんなこといいのよ、と言ってくれました。」


「私たちが一緒にいたあの頃、私の存在が辛い状態にあった自分を温めたのだと彼女が言っています。『だから今、こうしてあなたを温めてあげることができていたらいいけど』と彼女が言いました。私たちは直接的なソウルメイトではありませんが、でも違う人生でも何度か出会ってきました。そして今回と同じように、与えたり与えられたりしながら交流してきたようです。」



宇宙での体験


ソウルグループとの対面が終わると、セッションが終わりに近づいてきたことが感じられます。始まってからすでに3時間半が過ぎています。


この世界を去る前に、他にもどこか訪ねてみたいところがありますか?と聞くと、


「グレダンが、最後に宇宙を飛んでみたいかい?と聞いてきました。私は飛んでみたい!と答えました。」


ものすごく速いスピードで、宇宙を遊泳しているそうです。グレダンが、宇宙の進化の様子や、さまざまな星々を見せてくれているとのこと。


地球以外の星にも転生したことがありますか?と私が尋ねると、


「魂の初めの頃に、地球以外の星に転生していたことがあるようです。いまグレダンが、私の魂がもともとよく生まれていたその星を見せてくれています。でも、あるとき地球のことを聞いて、そこに転生したいと思ったみたいですね。地球はたくさんの刺激があります。力づくで進んでいきたい熱血な私にはピッタリだと思ったみたいです。」


もともと転生していたその星はどんな場所ですか?と聞くと、


「地球とはとても違っています。何というか、全体的に物質的なものが少ないのです。もしかすると比喩的な場所なのでしょうか。分かりません。それくらい、異質です。テレパシーやエネルギーで存在しているような印象です。地球の言葉で表現することができません。そこで生きている生物は、100%肉体化されていません。肉体よりもマインドのエネルギーが強いというか。だから形がよく変わります。とても表現しづらいです。」


地球よりも進化した星ですか?と尋ねると、


「少なくともコミュニケーション方法に関しては、地球よりも進んでいるような気がします。でもだからといって、その星が地球よりも進化した場所だとは言い難いというか。根本的に違うのです。」


そしてしばらく沈黙しました。何が起きていますか?と尋ねると、


「その星で、太陽のような陽が落ちるのを見ています。地球でいう太陽という存在がこの星にあるのかは分かりませが・・・。とにかく、大きな光が沈んでいく様子を見ています。とても美しい。グレダンが、『これが今回のセッションの終わりの合図ですよ』と言いました。」


そして私たちはグレダンに感謝を述べると、セッションを終了しました。



セッション後


中間世セラピーは、実際の時間では3時間~5時間(人によってケースバイケースです)かかる非常に長いセッションです。でも体験している本人は時間というコンセプトがないため、目覚めた時にどれだけの時間が経過したのかを知って驚かれることがあります。今回は3時間40分ほどのセッションでしたが、ローレンはその長さに驚いていました。


かなり深いトランス状態を体験していたので、セッションの直後は少しぼんやりしています。


「とても深い体験だったので、すぐに感想を言うことはできないけど・・・。しっかりと理解して消化するのに少し時間が要ると思う。でも、受けにきてよかった。」


と言い、その後しばらく雑談になりました。


彼女曰く、半年間かかってやっと決まった現在の職は、サレンダーしたことで得た状況なのかもしれない、とのことでした。


「本当は他に2社の候補があって、私はそのどちらかに決まるだろうと思っていたの。そしたら最終的にどちらもダメになって。正直言って、今の職場は滑り止めのつもりだったから。希望の2社がダメになった時ものすごくがっかりした。なんで思い通りにならないのかって腹も立った。でも経済的にはもうギリギリのところだったから、仕方なくあきらめて今の会社に決めたの。」


「でもね、実際に働き始めたら驚くほどいい環境だった。チームのみんながこの組織に感謝して働いているの。だからコミュニケーションがとてもスムーズ。こんな職場が存在するなんて信じられなくて、最初はみんな表面的なんじゃないかと思って疑ったくらい。でも半年経った今、これが私の新しい現実なんだって分かってきた。穏やかで感謝に溢れたエネルギーの中で仕事が進んでいくこともあるんだって、知らなかった世界を体験してるの。自分の居場所を見つけた気がする。」


そして、その日のセッションは完了しました。



数週間後、突然に彼女から感想についてのメールが送られてきました。以下、簡略して載せておきます。


”あれから何度か録音で送ってもらったセッションを聞いています。自分が抱えてきた不安やストレスが軽減されてきて、最近はイライラすることも少なくなりました。あのセッションで、長い間ずっと抱えてきたネガティブな感情が本当にすっかり浄化されたみたい。そのことを強く感じています。そして、自分自身に愛情を感じる瞬間が増えてきました。もっと自分に優しくしたいと、心から思えるようにもなってきた。これってとても不思議なことなの。だって私は中間世セラピー受ける前に、もうすでにかなり穏やかで感謝に包まれた人へと変わっていたと思っていたから。新しい職場での体験も含めてね。でも中間世セラピーの後、まだまだもっともっと自分を満たしてあげることができるのだという気持ちが強くなって、新しい自分が見えてきています。これはすごいこと。直感力も上がってきたのを感じている。深い体験をありがとう。”




以上、中間世セラピーのあるケースのご紹介でした。




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