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直感の特徴



感受性の強い人やエネルギーに敏感なHSPの人は、第一印象のパワーをよく知っています。無意識のうちに直感を使って相手の人柄を感じ取ったり相性を見極めたりと、「感じる」アンテナが人一倍高い人が多いのです。


混乱を極める現在の情報社会ですが、直感は私たちそれぞれが必要とする有益な情報をフィルタリングしてくれます。受け取った瞬間にはその真意が分からないこともありますが、直感を人生のナビゲーションとして使っている人は、それが如何に時間と労力の効率化を助けるのかを理解しています。エネルギーに敏感な人はいろんな面で消耗しやすい傾向がありますから、それを補うかのように直感力が発達している場合が多いようです。


直感を上手に使えるようになると自分への信頼感が向上します。他人の意見に惑わされすぎることが少なくなり、いい意味で自分の在り方に自信が持てるようになっていきます。


今回は直感について、その特徴や上手な扱い方をいくつかご紹介します。



1) 受け取り方は人それぞれ

直感は個人的な感覚です。意識の中にストンと落ちてくるような「分かる」感覚を体験する人もいれば、音や匂い、イメージなどで感じて受け取るという人もいます。中には声が聞こえるという、サイキック度の高い方もいたりして、感じ方受け取り方は本当に人それぞれです。あなたは普段、どんな風に直感を受け取ることが多いですか?



2) ふんわりとした感覚でやってくる

直感はふんわりとやってくることが多いようです。軽やかなメッセージをしっかりと捕まえて、行動を通して使っていきます。直感自体はニュートラル。逆に、自分または誰かのエゴのエネルギーが関与していると、ふんわり軽やかではありません。



3)感情は後付けされる

ふわりと降りてきた直感を受け止める時、受け取ったそのエネルギー自体はニュートラルです。そこに意味づけをして行動へと変換していく過程で感情が伴い、そしてそれがネガティブやポジティブなどのエネルギーが発生します。普段からポジティブ思考な人は楽天的な意味を見出すことが多いですし、ネガティブな人は悲観的な意味を見出すことが多いかもしれません。でも、できるだけニュートラルなままで行動へと繋げていくのが、理想的な使い方です。



4)身体がゆるくリラックスして、頭にスペースがあるときに受け取りやすい

シャワーを浴びている時や、散歩している時に直感が降りてくるという人はとても多いようです。身体が比較的に楽な状態で、頭の中が考え事で一杯一杯でない時、直感は思考のその隙間に溢れいるようにして降りてきます。天才と呼ばれる「ひらめき」を上手に使う人たちに、散歩をする習慣を持つ人が多いことはよく知られています。直感と繋がりやすいのは、頭の中のごちゃごちゃした考えが一時停止しているときです。



5)時間が経って分かること

直感は人気投票とは関係ありません。他の人たちが違うことを言っていても、自分で感じた感覚を大切にすることが直感力を磨いていく方法です。とは言っても、時には誰かの意見に流されることもあります。しばらく時間が経ってから、「最終に自分が感じていたことが正しかった!」という体験をすることも少なくないはず。


自分の直感が正しかったと分かるまで数週間、またはもっと長い年月がかかることもあります。直感は高い視点から情報を感知しているので、時間を超えた情報をわたしたちに伝えてきます。



6)執着しない方がいい

直感に自信がある人は、直感で感じたことが全て、と考えることもあります。でもそこに執着しすぎると、時には大事なことを見逃してしまうこともあります。たとえば、誰かに対して、「この人はなんとなく怪しい。信用できない。」と感じた場合。純粋に相手のエネルギーからそう感じている場合もありますが、ときには「その人と似ている自分の知っている誰か」のエネルギーを投影して感じていることもあります。これは実はよくあることで、とても注意が必要なのです。


また、なぜかとても強い印象を与えてくる相手に対して、潜在意識がネガティブな懐疑心を作り出すこともあります。ラブコメなどで、最初は最悪の印象だった相手とのちに恋に落ちるのはまさにこのパターンです。険悪で始まった関係が、いつしか親友関係に発展する場合もそうです。人に対する直感ではこういったバイヤスがかかることがありますので、第一印象で感じたことを気に留めつつも執着しすぎないようにすることが大切です。



7)検証してこそのスキル

普段なんとなく直感を使っているだけだと、大事な時に本当に直感を信じていいのか迷いが生じることがあります。緊張感が高まるとエゴのブレーキが作動して感情的になり、直感を疑ってしまうのです。


直感を五感(視覚・臭覚・触覚・聴覚・味覚)に近いレベルで、きちんと信頼できる感覚として使っていくためには、直感が自分にとってどんな意味があったかを、常に検証する習慣を持つことが必要です。「あの時感じたあの直感は、自分にこんな意味があった」というような感じで、直感のメッセージを検証します。直感の検証は、自分自身との対話なのです。



8)いつもエゴより高い位置から

直感はエゴとはかなり違う高い波動でやってきます。エゴはどちらかというと「そうありたい」とか「絶対にこうあるべき」という希望や欲望に基づいた感情を伴っていて、ときには恐怖心を煽ることもあります。一方で、直感はふわりと降りてくる軽やかな感覚です。受け取った時にはどうしてそんなふうに感じるのか理解できないと思うこともありますが、その時の理屈では分からない、数歩先の自分に役立つことを教えてくれるのが直感です。



以上、いかがでしょうか。自分の直感についてピンと来る項目がありましたか?


データに基づいた、アルゴリズムによって選別された情報社会で生きる現在私ですが、直感はその枠を超えて、さらに自分向けにキュレートされた情報を運んでくれる特別なリソースです。


エネルギーに敏感な人やHSPの人にとって直感力の強さは貴重な財産です。受け取った感覚やメッセージを丁寧に扱って自分の在り方に取り入れていきましょう。



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