top of page

エンパスのためのセルフケア



しばらく前のことになりますが、「エンパスのためのサバイバルガイド」という講座を受けたことがあり、いつかブログで紹介したいなと思っていました。「エンパスとは何か?」について書く前に、まずは日本でも認知度が上がってきているHSPについて簡単に説明させていただき、自分なりに理解しているその違いを書いてみたいと思います。



HSPとは


HSPとは”Highly Sensitive Person”のことで、人や空間のエネルギーに敏感な人のことを言います。気配を読んだり周りに気を配ることが文化的な美徳である日本では、他国に比べるとHSPの人口が多いそうです。


HSPの人はその敏感さから時には生活に支障が出ることあるほどで、日常的にストレスや疲労を抱えていたりします。どんな風に敏感かというと、例えば、HSPの人は五感の感覚が敏感で、匂い、味、音、触覚、視覚から入ってくる情報の受け取り方がより細かいのです。好ましくない感覚にはとくに敏感で、それを耐え難いと感じてしまうことが多いのですが、同時にHSPの人たちは他人の感じていることにも敏感なので、周りに合わせて自分の感じていることを我慢してしまう傾向があります。


五感が鋭いだけだと「神経質な人」というレッテルが貼られたり、好き嫌いを全面に出し過ぎたり自己中心だと「ナルシスト」と呼ばれてしまうこともあります。でも、HSPの人たちはこれらの人たちとは違って、自分以外の他人の感情やエネルギーを感じる能力も人一倍強く備わっているのが特徴的です。そして、どちらかというと自分を抑制して他人の感情や好き嫌い、意向などを優先しようとする傾向もあります。


そのため、日常の至る場面でストレスや疲労を抱えてしまうことが多いのですが、さらに辛いのはその理由を周りに理解してもらえず、また自分自身もその敏感さを持て余してしまうことです。HSPの特性は生まれ持ったものだと言われていますので、そんな自分と上手に付き合っていくために自分独自の癒しやデトックスの手法を見つけることはヘルシーに生活していくためにとても大切です。例えば、一人で静かに過ごす時間の確保や、自分の感じる心地よさを追求すること、他人とのバウンダリーの持ち方などを習得していくとHSPの人は生きることが楽になっていきます。



エンパスとは

HSPとエンパスの違いはというと、エンパスはHSPの特性を持った上で、さらにその能力が研ぎ澄まされている人たちのことです。HSPは先に述べた通り主に五感で感じる情報に敏感ですが、エンパスはさらに第六感や第七感などといった異次元的な感覚が優れている人たちのことを意味します。例えば、テレパシーに似たような感覚で他人の考ていることが分かるとか、言葉にできない感覚で何かを感じて、それが後で正しかったと分かるという感じです。周りに一人いると便利!みたいに思われそうな能力ですが、他の人が感じないことを感じてしまう本人の人生は予想以上に大変なことが多く、自分との付き合い方に慣れるまでは人生が複雑になってしまうことも多いようです。


サイキックなどの職業に就く人はエンパスの人がもちろん多いわけなのですが、たとえ職業にするほどでなくても、例えばエンパス能力が母性という形に変わって出てくる人もいて、まだ言葉を発しない子供が求めていることを読み取ることができたり、ペットが伝えようとしていることが分かったりという形で、自分の生活にマッチした形でその能力を活かしている人たちもいます。


HSPの人は主に同じ空間を共有している人の感情を感じ取る能力がありますが、エンパスの人は相手が近くにいても遠くにいても関係なく、イメージを通して繋がったりすることができます。それに加えて、エンパスの人は感じ取ったエネルギーを身体で受け取る特徴があるとも言われています。それはつまり、繋がったエネルギーがポジティブなものなら元気になりますし、そうでなければ体調不良として現れるということで、強いエネルギーであれば、頭痛や吐き気などとして現れることも稀ではありません。


特殊な能力を持っているということは、それを使いこなすこと以前に、日常生活の中でその能力に邪魔されない生活をするためのコツを掴むことが大切です。HSPもエンパスも「自分軸」を強めることが非常に重要であると考えられていて、たとえ周りに少しわがままだと思われてたとしても、繊細な自分を守るためのセルフケアを習得する必要があります。



エンパスのためのセルフケア


エンパスの人のセルフケアは多岐にわたりますが(それだけで何冊も本が書けるはず)、今日は最も基本的でシンプルなことだけをご紹介します。



1)ニュースを見る頻度を減らす


まず大切なのは、「ニュース」などの報道関連をチェックする頻度を減らすことです。いま世界で何が起きているのかを知ることは社会に属している大人である以上もちろん必要なことではありますが、できればその頻度を極力減らして(例えば週に一度まとめて読むなど)ネガティブな報道に触れる頻度を減らすことが大切です。エンパスの人は五感や直感の感覚が優れていますので、「自分に必要な情報は必要な時に入ってくる」と信じてみてもいいかもしれません。


2)オフラインの時間を作る


これは現代社会において簡単なことではありませんが、でもやってみると自分がかなり楽になれるかもしれません。なぜなら、考えてみればオンラインの時は、常に誰かや何かの情報に触れている時です。気分転換や癒しになる時もありますが、現代人の私たちはどうしても度が過ぎてしまう傾向があります。自分軸を強めるために一日の中でオフラインの時間帯を作るとか、週末はオフラインにするとかを実践してみるといいでしょう。



3)一人の時間を大切にする


HSPやエンパスの人は子供の頃からなんとなく気づいていることだと思います。一人の時間ってとても貴重で贅沢です。繊細さ・敏感さで苦労している自分へのご褒美に一人の時間をプレゼントしてあげることは絶対的に必要なことです。スケジュール帳に予定として組み込むくらいしっかりと、一人の時間を頻繁に入れましょう。



4)緑の多い生活をする


自然の中に身を置くと、滞ったり捻れたりしてしまったエネルギーが一気に浄化されるのを感じたことがある方もいるかと思います。たとえ山や森の中に行けなくても、植物の多い場所に出向くとか、木の多い場所を散歩するとか、家の中に観葉植物を増やすとかなどして緑に触れることで心身のセルフケアが行えます。緑の持つエネルギーは魔法のように効きます。



5)心理カウンセラーとワークする


これはエンパスの人に最もおすすめのセルフケアかもしれません。エンパスの人は一人でその大変さと戦っている人が多いのですが、その大変さへの理解や同情を身近な人に求めようとすると人間関係が複雑になってしまいます。専門家にお金を払ってサービスを受けること、余計なしがらみなしで自分のことを話すことができるだけでなく、自分自身をより深く知ることができたり自分の状況を改善するための知恵・知識を学ぶことができます。



6)体を鍛える


体を鍛えると筋力や持久力が高まり、自然と体力が向上します。エンパスの人はエネルギーを体で受け取りやすいので、体力があったほうが絶対的にいいのです。また、体を動かすことでデトックスしたり、外からやってくる余計なエネルギーを振り落とすこともできます。運動をするとあらゆるホルモン(成長ホルモン、ドーパミン、セロトニン、ノンアドレナリン、エンドルフィン、テストステロンなど)が活性化されて、メンタル面での疲労を回復してくれたりもします。



7)他人との距離の取り方を考え直す


自分がコントロールできる範囲で、付き合う相手を選んだり、人との距離感を頻繁に見直したり考え直したりするのはエンパスの人のセルフケアで大切なことの一つです。無意識のうちに誰かのエネルギーを自分に取り込んでしまっているくらいなので、自分が健康でいるために人間関係を整えておくことはマストなのです。もちろん、思わぬ相手から素晴らしい体験がやってきたり予想できなかった成長があったりするのは人間関係の醍醐味でもあるので、そんな可能性の芽を全て摘んでしまうのはよくありません。「オープンでいることと自分を守るためにある程度閉じていることの自分なりのバランスをマスターしていくこと」が、エンパスの人の人生のテーマでもあります。



8)美しいものに触れる


エンパスの人は望まぬして自分以外のエネルギーを受け取ってしまいがちですが、でもそれは自分に受け取る器(受け皿)があるからだという考え方もあります。受け皿とは違う言い方をすると波動のようなもので、現在の自分の状態が常に大きく影響しています。波動は同じ波動範囲内で反応し合う傾向がありますので、自分の波動を高くしていれば、相当低い場所にある波動と連動することはありません。自分が望まない波動を発しているものには触れない・関わらなないようにしながら、逆に自分の心の栄養になるものを意識して積極的に取り入れていくことが、自分を守るセルフケアになっていきます。自分が疲れているとどうしてもネガティブになってしまうのはエンパスであってもそうでなくても起こりがちなことですが、そういう時こそ気をつけておかないと、エンパスの人の場合はさらに良くないエネルギーを受けて体調不良を起こしてしまうことがあるので気をつけなければなりません。普段から自分が美しいと思うものに触れて、そのエネルギーを感じるようにしましょう。モノであったり環境であったり、人のタイプであったりなど、多岐にわたって美しさを感じられるものを見つけるアンテナを立てておきましょう。





以上、エンパスのセルフケアについてご紹介してみました。


参考図書はこちらです。



bottom of page