シンクロニシティ



このところ、クライアントさんとのセッションで「シンクロニシティ」に関するお話が出ることが何度か重なったので、久しぶりに書いてみようともいました。

ブログのトピックが何か降ってこないかなぁ。。。と思っていたので、これぞまさにシンクロニシティです。

シンクロニシティとは、心理学者カール・ユングが提唱したコンセプトで、日本語では同時性、共時性と訳されることがあります。違う言い方では「セレンディピティ」と言ったりもします。

簡単にいうと、一見すると偶然のようで、でも偶然だとは思えないような意味のある出来事のことを意味します。二つの出来事が不思議な縁でつながっているように感じる現象、という捉え方もあります。

心理学者カール・ユングは、理屈では説明しきれない神秘的な現象を「集合的無意識」というコンセプトで提唱した初めての心理学者です。人の人生は、通常では意識できていない部分(つまり無意識・潜在意識的な部分)の影響が実は大きく占めています。無意識層には、個人の無意識と、人類全体の無意識層が重なり合ってできた集合的無意識があります。シンクロニシティとは、個人の無意識が、より大きな集合的無意識層と繋がって起きる、いわばちょっとしたミラクルのようなものです。理屈では説明できない形で、私たちが体験したいこと、またはそれ以上のことへと繋いでくれるのです。



たとえばこんな現象をシンクロニシティと呼びます。

- 何年も連絡を取っていなかった誰かのことを急に思い出していたら、数日後、駅で偶然その人に出会った。


- 今週末はすき焼きにしよう!と思っていたら、偶然ご近所さんからすき焼きに使ったら美味しいという特別な卵をいただいた。


- 予約していたレストランに行ったら、なぜか予約が取り消されていた。満席だったので仕方がなく近くの別のレストランに行ったら、特別フェアをやっていて、自分の好物メニューばかりだった。


- 新しいヘアードライヤーが欲しいなと思っていたら、友人が同じものを2個いただいたからといって、一個譲ってもらった。


- 調べていることがあって情報を求めていたら、知人にその道のエキスパートの人を偶然紹介してもらった。


- 街中でふと耳にした情報が、自分にとって必要な情報だった。

- 気分が落ち込んでいるときに、街中で流れていた曲が自分への応援歌のように思えた。


- いろんな人が似たような話をしてくるなあと思っていたら、数週間後、仕事でその情報が必要になった。


- いつもの道が渋滞だったので別の道を行ったら、ネットで見てずっと気になっていたお店の前を偶然にも通った。

などなど。

上記はほんの一例ですが、誰でもこのようなシンクロニシティの体験があるのはないでしょうか。注意して生活をしてみると、日常はシンクロニシティに溢れています。でも、意識していなければそれはただの偶然で、見過ごしてしまう出来事です。



ちょっと話はそれますが、よく考えてみると、インターネットはアルゴリズムによって利用者に「シンクロニシティー」的な便利さを提供していますよね。何かについて検索し続けていると、そのうちにアルゴリズムによって、自分の興味を惹く情報や広告が、SNSや検索サイトに出てくるようになります。たとえば、ハワイ旅行について調べていたら、ハワイに関する便利な情報や広告、旅行保険まで、SNSや検索サイトを通してどんどん出てくるようになります。インターネットとはある意味、人類のネット上での集合的(無)意識をデータ情報化したものです。


スマートフォンやバーチャルアシスタント機器は、持ち主たちの会話を盗聴していると聞きますが、私たちの集合的無意識も、個人の使う言葉や考え方、心の状態などを反映させたシンクロニシティを、それぞれの日常に運んでくるのでしょう。

日常生活のシンクロニシティに気がつけるようになると、シンクロニシティがさらにどんどん増えていきます。直感からメッセージを受け取ることも上手になってきて、より軽やかに生活できるようにもなります。また、シンクロニシティの捕まえ方が上手になると、日常がよりスムーズに流れるようになりますので、いい意味での「サレンダー」の意識で、大きな流れを信じて生きていけるようにもなります。



シンクロニシティを増やすためのおすすめのワークは、シンクロニシティに気がついたらノートに書き出しておくこと。しばらく続けていくことで、生き方のコツみたいなものに気がつけることもあります。興味がある方は、ぜひ一定期間シンクロニシティに意識を向けて、体験した内容を書き出してみてください。