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感情の昇華方法





下記の図は「感情のヒートマップ」と呼ばれているもので、2013年に感情と生理学的な関係性を調べたフィンランドの研究のデータの一部です。

十三種類の感情を、映像や動画、言葉、人の表情などを通して700人の被験者に体験させ、それぞれの被験者が感情を身体のどの部分で活性化したかについて報告してもらった結果をまとめたものです。暖色は感情によって活性が増強した部分で、感色は逆に活性化が弱くなった部分です。


上段左から怒り、恐れ、嫌悪感、幸福感、悲しみ、驚き、ニュートラル

下段左から不安、愛、鬱、軽蔑、プライド、恥、妬み

身体と感情の密接なつながりを表した言い回しに「恐怖で足がすくんだ」「感動で胸が熱くなった」「怒りで頭に血がのぼった」「悲しみで胸が苦しい」などといったものがありますが、このマップを見るとそういった表現の信憑性を確認できる気がします。



感情のメカニズムは複雑で、その全てが解明されているわけではありませんが、私たちが感じる感情は目には見えないエネルギーであり、内側で発生して身体に影響を与えていることは確かなようです。


心理学的には、強い感情が発生してそれを本人が抑制するなどしてリリースするチャンスを逃してしまった場合、感情のエネルギーが身体の中にこもってしまうことがあると考えられています。ソマティック心理学という分野では、ダンスやムーブメント、呼吸法などの身体を使ってカタルシスを起こすことが推奨されています。人に話したりカウンセリングを受けたりなど対話型ではなかなか出てこない身体の奥にこもってしまった感情も、身体を動かすことでふわっと涙と一緒に出てくることがあるのです。


個人的には、怒りも焦りも不安も、結局は全て涙となって出てきてしまうタイプなのですが、泣けるということは感情を昇華できる素晴らしいスキルだと思っていて、ストレスが溜まる時には泣ける作品に触れるなどして積極的に涙を流すように心がけています。


ちょっと泣いたからといって全ての感情がリリースされるわけではありませんが、必要であれば何度でも涙を流す機会を作って泣いています。笑。若いころは泣くことへの抵抗があって、涙を流すさずにグッと堪えて、自分の至らない部分を責めたりしていたのですが、現在では自分へのコンパッションを大切にしていて、そのせいか感情的な出来事があとを引くことが少なくなってきたように思います。もちろん、深いグリーフが必要なものもあって、数回泣くだけでは消化されない、長い期間がかかるケースもありますが。


皆さんは、感情的な出来事が起きた時どんな風に対処されていますか?

自分へのコンパッションを、大切にしていますか?


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