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ブレークスルー




人生に行き詰まりを感じたり、もやもや感が長期にわたって続いていたり、または未来にワクワクした思いを持てない、もしくは不安を感じている時、私たちは現状打破のきっかけを探してウロウロすることがあるかと思います。


ネット検索をしたり、誰かにヒントを求めたり、書籍や動画などから情報を得ようとしたり、旅をしたりセミナーやワークショップを受講したりなど、とにかく自分にできるいろんなことを試してみるそんな時期。実はその根底には、自分の人生を変えたい、新しいステージに進みたいという、奥底の深い部分から湧き上がってくる、直感的な思いに突き動かされている場合が多いようです。


そうはいっても、人生は簡単には変わらないもの。その人の生き方や考え方、決断の仕方が大きく反映されたものが人生なのですから、変えるためには自分の内側の何か、つまりは生きる姿勢自体を変容させることが必要になってきます。これを精神的な意味でのブレイクスルーといい、まさにブレイク(壊す)して、スルー(通り抜ける)作業をしていくことになります。


ブレイクスルーの作業には多少の辛さも伴うものです。でも、辛さをネガティブなものと捉えず、「脱皮」「旅立ちの準備」「産みの苦しみ」というような、次に向かうための必要不可欠なプロセスの体験だと考えてみると、自分自身の状態を違った形でみることができるかもしれません。この時期は、要らないものを整理して手放して新しいものを取り入れるスペースを作る作業をする時期です。その必要な流れに対して、頑固に抵抗せずに身を任せ、起きていることのプロセスを信じて進み続けることができたとしたら、いつか過ぎ去った時には辛さよりも「感動的な人生の体験」として記憶に残ることになります。




”私たちはみな、ときとして、「もう、うんざりだ」というポイントに行き着くことがあります。そのような時は、自分を縛っている重荷と制限を放り出すために、なんでもいいから、たとえそれが後になって失敗だったとわかるようなことであっても、とにかくなにかしなければならないように思えるものです。もし何もしなければ、お前の生のエネルギーそのものを窒息させ、使えなくしてしまうぞ、と脅かされているのです。” Osho 禅タロット ブレイクスルーより




ブレイクスルーするためには、なんらかの行動をとること、そして行動し続けることがとても大切で、もしそれをせずにいると、変化に向かっていきたい自分自身のエネルギーが行き場を無くしてしまいます。小さなことを色々とやってみるのもいいですが、この時期は割と大きめのこと、チャレンジングなことなどの、今までの自分がやってこなかったようなことや、どちらかというと避けてきたことなどをやってみるのがいいようです。なぜなら、自分が変化するためには現在の自分が見えていないものを見えるようにしあげなければならないわけで、そのためには普段の自分のままの行動では視野を広げることができないからです。自分が意識的・または無意識的に避けていること、ありえないと思っていたこと、やったことのないことなどに取り組んでみると、そこで現状打破のヒントを掴むことができたりします。


先の見えない道を歩くのはドキドキもするし、ストレスを感じるかもしれません。周りにも理解されずにときには孤独を感じる時もあるでしょう。でも、行動を起こし続けたその先には必ず新しいステージが待っていて、そこには「失敗」や「成功」という二元的な尺度や他人の評価では測ることができないような、自分にとって本当に価値のある「新しい自分」との融合が待っています。


人生の中で、私たちは何度かブレイクスルーを体験することになります。でもそれは、変容への必要不可欠なプロセス。今感じているモヤモヤも不安な気持ちも、次のステージに進む前の前兆なのだと理解して、積極的にいろんなことに取り組んでいきましょう!



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