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信念を入れ替える 



世の中の雰囲気がどんどん変わり、「自由に生きるために」というようなテーマのいろいろな情報やお話を頻繁に見聞きします。「自分らしく生きること」や「好きを仕事にする・働くことを楽しむ」などの、ちょっと前まではフワフワしていると捉えられていた考え方が、時を経て、これからの生き方や人生を考える上での検討事項のひとつとなりつつある現在の傾向は、私たちが明るい未来を目指している証なのかもしれないと感じます。


一方で、この傾向に戸惑っている方もいます。長い間ずっと決められた枠組みの中で生きることを余儀なくされてきたのに、今更「自分らしく生きる」だなんて・・・・。遠い昔にどこかに置いてきた自分らしさや好きなことに素直に取り組む気持ちを、いったい今更どうやって見つければいいのか分からないと感じる人もいるのではないでしょうか。


自由に生きること、自分らしく生きること、好きを仕事にすること。そんな生き方を想像してワクワクする人もいれば、逆に心の中どこかに重たさを感じたり抵抗感や猜疑心を感じたり、また場合によっては憤りすら感じる人だっているかもしれません。


私たちの多くは、”False Belief”と呼ばれる「誤った信念」を抱えて生きています。それは生まれてから今日までに身についてしまった自分の個性を隠す生き方だったり、自分軸ではなく他人の価値観で人生を測ることだったりなどの、私たちの魂の成長を妨げてしまう考え方です。誤った信念は自分軸でなく他人軸で考えることが基本となっています。誤った信念は日々の生活の中で、私たちの選択や決断にさまざまな形で影響しています。


「私たちの大半は、人生の前半を”False Belief”を収集することに費やし、後半はそれを手放すことにエネルギーを注ぐ」と、昔心理学の教授が言っていたことをよく思い出すのですが、これは本当にその通りだなと、ふと思うことがあります。大人になって自分のことをもっと大切に生きていきたいと思いはじめた時、身についてきた「人生を大変にする考え方」の多さに気がついて、途方にくれてしまうこともあるのではないでしょうか。



自分のことをもっと大切に生きていこうと決める時、これまで収集してきた「誤った信念に気がついてそれを手放す」作業は避けて通ることができないものです。そしてその際には、心を癒すことが必要になってきます。自分にどうしてそんな誤った信念が身についてしまったのか。それを変えていくとどうなるのか。そういうことを考えていくと、心の傷に気がついて、それを癒してこれからの自分がもっと自分に優しい生き方をしていきたいのだと、決めることが必要になってゆくのです。


「考え方を変える」というのは表面的なことで、実際にはその水面下でもっとダイナミックな作業をしていかなければ、考え方というのは本当の意味で変えることはできないものです。だから心の作業が必要で、癒しが必要なのです。



この作業は取り掛かりが早ければ早いほど自分が若いうちに心を解放させてあげることができます。人は何歳になっても、結局は今日が人生の中で一番若い日なのですから、今日の自分、未来の自分を変えるためにアクションを起こすことは、何歳になっても遅すぎるということは、絶対にありえないのです。




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